第51回全国視覚障害者文芸大会入選者決まる

2025年11月4日

 日本視覚障害者団体連合主催による「第51回全国視覚障害者文芸大会」の入選者が決まりました。今回は全国から短歌48人(142首)、俳句40人(119句)、川柳46人(138句)、随想・随筆9人(9編)、全部門あわせてのべ143人の応募がありました。

 審査員は、短歌は池田はるみ、黒岩剛仁、佐佐木頼綱、俳句は山本敏倖、堀田季何、川柳は西出楓楽、山本進、安藤紀楽、随想・随筆は堀越喜晴、斎藤恵子の諸先生方。
 厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日視連会長賞のほか、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、俳句の第1位に文部科学大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られます。

各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通りです(敬称略)。

【短歌の部】

  第1位
  祖父の持つホースのシャワーくぐりぬけ虹を独占した夏休み
  (そふのもつほーすのしゃわーくぐりぬけにじをどくせんしたなつやすみ)
                      和歌山県  奥野 幸子

  第2位
  十三夜一楽章を繰り返す恋の予感の月光ソナタ
  (じゅうさんやいちがくしょうをくりかえすこいのよかんのげっこうそなた)
                      福井県  西田 健二

  第3位
  雨上がりの朝の新緑すり抜けてやや潤びたる山鳩の声
  (あめあがりのあさのしんりょくすりぬけてややほとびたるやまばとのこえ)
                      三重県  木場 順子

 

【俳句の部】

  第1位
  銃声はそれきり樹氷林の黙
  (じゅうせいはそれきりじゅひょうりんのもだ)
                      北海道  佐々木 陽子

  第2位
  白杖と三社祭の中に入る
  (はくじょうとさんじゃまつりのなかにいる)
                      東京都  葉山 𠮷行

  第3位
  天高く十七文字を杖として
  (てんたかくじゅうななもじをつえとして)
                      富山県  金谷 美子

 

【川柳の部】

  第1位
  ニコニコのやり取りした日よく眠る
  (にこにこのやりとりしたひよくねむる)
                      埼玉県  五十嵐 静子

  第2位
  捨てられぬ無冠の父の古財布
  (すてられぬむかんのちちのふるざいふ)
                      神奈川県  髙橋 𠮷四郎

  第3位
  物価高財布の底がよく見える
  (ぶっかだかさいふのそこがよくみえる)
                      宮城県  小池 トキ子

 

【随想・随筆の部】

  第1位
  「盲と光と志」
                      東京都  内條 雲嵐

  第2位
  「幸せのシッポ」
                      福井県  三ッ井 秀生

  第3位
  「メンタルマップ」
                      長崎県  深潟 睦

 ※随想・随筆部門は、作品名をクリックすると作品の全文をお読みいただけます。

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