日本視覚障害者団体連合の紹介

 日本視覚障害者団体連合は、わが国の視覚障害者を主体とする団体により構成され、視覚障害者福祉の向上を目指し、組織的な活動を展開している社会福祉法人です。また、視覚障害者に対する総合的なサービスを提供するため、次の事業を行っています。

  1. 全国の視覚障害者団体に対する連絡及び助成事業
  2. 点字図書館、点字出版所、録音製作所の設置運営
  3. 視覚障害者の生活相談事業
  4. 点字情報ネットワーク、福祉用具の販売斡旋等事業
  5. 福祉一般に関する調査研究、情報宣伝及び文化活動
  6. あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうの生業の安定及び職域拡大のための調査研究並びに医療保険取り扱い等の経営指導
  7. 国内外の関係団体との相互交流、協力事業

日本視覚障害者団体連合は視覚障害者自身の全国組織です

1:目的

 日本視覚障害者団体連合は視覚障害者自身の手で、“自立と社会参加”を実現しようと組織された視覚障害者の全国組織です。1948年(昭和23年)に結成された、都道府県・政令指定都市における60の視覚障害者団体の連合体で、国や地方自治体の視覚障害者政策-人権、福祉、教育、職業、環境問題等-の立案・決定に際し、視覚障害者のニーズを反映させるため、陳情や要求運動を行っています。

2:沿革

 1948年(昭和23年) 「日本盲人会連合」結成
 1964年(昭和39年) 本部事務局を大阪から東京に移転
 1966年(昭和41年) 社会福祉法人格取得、点字出版所、用具購買所設立
 1971年(昭和46年) 旧センター新築、 点字図書館開設
 1976年(昭和51年) 録音製作開始
 1998年(平成10年) 結成50周年記念 第51回全国盲人福祉大会開催
 2008年(平成20年) 現センター(日本視覚障害者センター)に移転
 2016年(平成28年) 総合相談室開設
 2018年(平成30年) 結成70周年記念 第71回全国盲人福祉大会開催
 2019年(令和元年)  法人名を「日本視覚障害者団体連合」に改名

 

3:現在の状況(令和2年4月現在)

  組織団体数 60団体 会員数延約 50,000人

4:組織構成

 全国の加盟団体の役員等を中心とした理事会及び評議員会により組織運営が行われます。また、青年、女性、音楽、あはき(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)、スポーツの5つの協議会、各種部会及び委員会により、課題ごとに専門的な取り組みを行っています。さらに、全国の視覚障害者への支援を行うため、日本視覚障害者センターを所有し、情報宣伝活動等を行っています。

5:情報宣伝活動

 傘下団体との連絡のほか、『点字JBニュース』、月刊の点字情報誌『点字日本』、音声版情報誌『日視連アワー』、インターネット版情報誌『日視連 声のひろば』、年4回発行の墨字版機関紙『愛盲時報』を発行しています。

6:全国視覚障害者福祉大会等の開催

 全国視覚障害者福祉大会(旧 全国盲人福祉大会)を年1回、全国持ちまわりで開催し、ノーマライゼーションの理念のもと、全国の視覚障害者の声を集め、国等への陳情内容をとりまとめます。また、協議会別の大会(青年、女性、音楽)も開催しています。

7:国際交流

 世界盲人連合(WBU)に加盟、国際交流を深めるとともに、情報提供、また、海外援助なども行っています。

8:文化、スポーツの振興

 「全国視覚障害者将棋大会(旧 全国盲人将棋大会)」「全国視覚障害者文芸大会(旧 全国盲人文芸大会)」の主催、「全日本視覚障害者柔道大会」「JFVAクラブ日本一決定戦」「全国視覚障害者卓球大会」「全日本グランドソフトボール選手権大会」等への後援により、“豊かな社会生活”の推進に努めています。