第47回全国視覚障害者文芸大会入選者決まる
日本視覚障害者団体連合主催による第47回全国視覚障害者文芸大会の入選者が決まりました。今回は全国から俳句55名(165句)、短歌44名(126首)、川柳68名(196句)、随想・随筆13名(13編)の応募がありました。
審査員は、俳句が松井国央、高野ムツオ、短歌が池田はるみ、黒岩剛仁、佐佐木頼綱、川柳が川端六点、西出楓楽、随想・随筆が堀越喜晴、斎藤恵子の諸先生方。厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日視連会長賞のほか、俳句の第1位に文部科学大臣賞、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られます。
各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通りです(敬称略)。
【俳句の部】
第1位
港まで点ブロ続き夏の空 神奈川県 廣瀬 智子
第2位
両の手に掬いたくなる虫の声 福井県 内藤 美子
第3位
優しさに触れて号泣雲の峰 和歌山県 本間 美知子
【短歌の部】
第1位
指先にかすかにふれるとんがりは諦めていた芍薬新芽
熊本県 田上 美智子
第2位
手さぐりで見つけた時の喜びは幼き頃のあのかくれんぼ
広島県 菅野 千由香
第3位
避難所へ逃げる方なく白杖を握りしままに雨音仰ぐ
島根県 小川 幹雄
【川柳の部】
第1位
倦怠期守る妻とのディスタンス 埼玉県 山田 茂
第2位
正直に言えば言ったで角が立ち 埼玉県 五十嵐 静子
第3位
正直も嘘をまぶしてさじ加減 熊本県 志賀 勉
【随想・随筆の部】
第1位
「二本の苗木」 千葉県 多田 芳彦
第2位
「病に打ち勝つ」 長崎県 古賀 直子
第3位
「道しるべ」 長崎県 深潟 睦
※随想・随筆部門は、作品名をクリックすると作品の全文をお読みいただけます。
作品データに誤記がありましたので、お詫びして訂正いたします。(11月8日更新)