第46回全国視覚障害者文芸大会入選者決まる

2020年12月1日

 日本視覚障害者団体連合主催による第46回全国視覚障害者文芸大会の入選者が決まりました。今回は全国から俳句54人(159句)、短歌50人(146首)、川柳73人(213句)、随想・随筆19人(19編)の応募がありました。

 審査員は、俳句が松井国央、高野ムツオ、短歌が池田はるみ、黒岩剛仁、佐佐木頼綱、川柳が川端六点、西出楓楽、随想・随筆が堀越喜晴、斎藤恵子の諸先生方。厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日視連会長賞のほか、俳句の第1位に文部科学大臣賞、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られます。

各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通りです(敬称略)。

【俳句の部】

  第1位
  重ね貼る火伏の護符や秋祭        神奈川県 熊谷 うめ

  第2位
  我を越す靴の響や春の空         新潟県  椎 カヨ子

  第3位
  白き杖ふたりで2本明日晴れ       静岡県  天野 照華

 

【短歌の部】

  第1位
  「お奇麗な方ね」とつげる人のあり改めて知る妻の面立ち
                      島根県  佐々木 貞敏

  第2位
  妻と子の若やぐ春の装いに開きておりぬ心の眼
                      大分県  久保田 嘉博

  第3位
  ウイルスを見えない敵と言うけれど見えない者には特別ではない
                      千葉県  小林 修

 

【川柳の部】

  第1位
  切れた電話チャンス逃したかもしれぬ   愛媛県  藤岡 健次

  第2位
  嬉しさが飛び出して来る電話口      熊本県  田上 美智子

  第3位
  受話器から私のハート鷲掴み       新潟県  石岡 ヒロ子

 

【随想・随筆の部】

  第1位
  「この人生ゲームをどう楽しむか?」   埼玉県  立川 くるみ

  第2位
  「一歩」                長崎県  齊藤 美雪

  第3位
  「ON STAGE. オンステージ」  北海道  宮崎 将郎

 ※随想・随筆部門は、作品名をクリックすると作品の全文をお読みいただけます。