第48回全国視覚障害者文芸大会入選者決まる

2022年11月4日

 日本視覚障害者団体連合主催による第48回全国視覚障害者文芸大会の入選者が決まりました。今回は全国から短歌48人(143首)、俳句53人(158句)、川柳59人(173句)、随想・随筆6人(6編)の応募がありました。

 審査員は、短歌が池田はるみ、黒岩剛仁、佐佐木頼綱、俳句が松井国央、高野ムツオ、川柳が川端六点、西出楓楽、随想・随筆が堀越喜晴、斎藤恵子の諸先生方。厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日視連会長賞のほか、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、俳句の第1位に文部科学大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られます。

各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通りです(敬称略)。

【短歌の部】

  第1位
  手を滑った錠剤転がる音の止む十時の方向一メートルあたり
                      熊本県  田上 美智子

  第2位
  手のひらに忘れし漢字くりかえし書いてくれている友の指さき
                      福島県  矢島 秀子

  第3位
  道さぐる白杖の先じゃれつかれほんのつかの間猫の守する
                      福岡県  高島 裕光

 

【俳句の部】

  第1位
  白杖を手繰り手繰りて銀河まで      東京都  豊島 仁

  第2位
  見えぬ目に見えぬものかと遠花火     東京都  宇田尻 浩司

  第3位
  海沿いを一直線に五月かな        新潟県  椎 カヨ子

 

【川柳の部】

  第1位
  貯金箱いずれ宇宙に住むつもり      岐阜県  上野 益男

  第2位
  言い訳が過ぎて藪蛇出てしまう      埼玉県  五十嵐 静子

  第3位
  楕円形へ余計なことを言いたがる     愛媛県  藤岡 健次

 

【随想・随筆の部】

  第1位
  「思い出と私の人生」          長崎県  齊藤 美雪

  第2位
  「乗馬記」               群馬県  小暮 愛子

  第3位
  「盲導犬と暮らした日々」        長崎県  村上 暁子

 ※随想・随筆部門は、作品名をクリックすると作品の全文をお読みいただけます。