平成29年7月号

平成29年7月号

すべて通して聞く(91分23秒)

タイトル別

はじめに~無人島にどんな本を持っていきますか?&内容紹介~(5分26秒)

1.点毎創刊95年記念インタビュー『はい、こちら点字毎日部です!』≪前編≫(37分3秒)

 出演:毎日新聞社 点字毎日部 編集長 三角真理さん&記者 佐木理人さん

今年創刊95年を迎えた「点字毎日」

- 「点字毎日」は、国内で唯一週間で発行されている点字新聞です -

 毎日新聞社が発行する「点字毎日」は「点毎(てんまい)」の愛称で親しまれ、多くの視覚障害者や関係者に愛読されている国内唯一の週刊点字新聞です。創刊は大正11年5月11日で、専属の記者による独自の取材や紙面づくりにこだわり、採算度外視で発行を続け今日に至ります。

 戦争や震災といった大きな混乱の下にあっても休刊することなく、当事者と社会をつなぐ懸け橋の役割を果たしてきました。そんな使命感の原泉となっているのは報道に関わる者としての誇りと、初代編集長 中村京太郎さんの言葉を拝借するのであれば「発刊の目的は、失明者に対して自ら読み得る新聞を提供し、本社発行の各種の新聞とあいまちて、新聞の文化的使命を徹底せしめんとするにほかありません。かくして、一方には盲人に対し、一個の独立せる市民として社会に活動するに必要な知識と勇気と慰安とを与え、他方には、これまで盲人に対して眠れる社会の良心を呼び覚まさんとするにあります」という高邁な精神によるものです。

(※毎日新聞社WEBサイトから一部引用)

【出演者別】※出演者別の音源をご用意しています。目的に応じてご利用下さい。

「点毎」編集長の三角真理さん

「点毎」編集長 三角真理さん(20分38秒)

【写真の説明】「点字毎日」創刊95年記念シンポジウムで挨拶をする三角さん

経歴:毎日新聞社の記者として25年以上活躍、平成28年4月に点字毎日部に異動し編集長に就任する。

-毎日新聞から点字毎日に活動の場を移して、新鮮に感じたことはどのようなことですか?
三角さん:「(点字毎日に異動する前は、)視覚障害者と出会う機会がなかったです。
 晴眼者と取材で会うときは名刺を交換して雑談して、次からは”知っている人”として接しますが、視覚障害者の場合は2回目でも(初めて会ったかのように)出会いに感激します。
 お互いここにいます、あなたはこちらですねと確かめ合うあの瞬間を、毎回新鮮に感じています」

「点毎」記者の佐木理人さん

「点毎」記者 佐木理人さん(16分25秒)

【写真の説明】シンポジウムのディスカッションで登壇する佐木さん

経歴:点字毎日の制作に関わる6名の記者の内、唯一の当事者(全盲)。駅ホームからの転落で重傷を負う。大阪市を相手に起こした訴訟を通して、毎日新聞社の記者たちと出会う。

-執筆や校正の際に、心がけていることはどんなことですか?
佐木さん:「全盲の記者が制作に関わっているんだと感じて頂けるように心がけています。
 ”視覚障害をもっている”という表現は、控えてもらうようにしています。障害というのは、もちたくてもったものではないので。”介護者”という言葉も、守られる立場ではないので”介助者”という言葉を使って頂くようにしています」

- 創刊95年記念シンポジウムが、毎日新聞東京本社で開催! -

シンポジウムの会場から

 5月31日、創刊95年記念シンポジウムが、2020年東京五輪・パラリンピックに向けてバリアーゼロ社会の実現を目指す毎日新聞の「ともに2020」キャンペーンの一環として、毎日新聞東京本社(東京都千代田区)の毎日ホールで開催されました。
 告知から開催まで期間が短かったにも関わらず、多くの視覚障害者や関係者たち200名が来場し、ディスカッションや桂福点さんの落語に耳を傾けました。

 【写真の説明】「点毎」のファンで満員となった記念シンポジウムの会場から

 ※当日の模様はWEB記事【『点毎』創刊95年、記念シンポジウムに200名が参加】で、詳しくご報告しています。ぜひご一読ください!!

【次回予告】8月号では、編集次長の濵井良文さんと記者の山縣章子さんのインタビューをお届けします。どうぞお楽しみに!!

2.みんなでつながって広がって~音訳ボランティア誕生60周年、そして全国音訳ボランティアネットワーク設立10周年へ~(20分18秒)

 出演:全国音訳ボランティアネットワーク 代表 藤田晶子さん&社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター 館長 竹下亘さん

 点字毎日が新聞社としての強みを最大限活かし、多角的なアプローチで社会情勢を分析し、指先から情報を伝えることに尽力してきたのであれば、ここでお届けするのは、私たちのような団体の支援が及ばない場所で、視覚障害当事者ひとりひとりの切実な願いに耳を傾け、その願いが叶うよう働き続ける姿勢を崩そうとしなかった、そんな方々のお話です。

 6月4日~5日、東京都千代田区にあるアルカディア市ヶ谷を会場に、全国音訳ボランティアネットワークの第6回総会が開催されました。今回は設立10周年の記念総会となり、全国から多くの音訳者および関係者ら約200名が参集し、節目の年を祝いました。

 ※当日の模様はWEB記事【音訳ボランティア誕生から60周年、そして全国音訳ボランティアネットワーク設立10周年を迎える!】で、詳しくご報告しています。ぜひご一読ください!!

代表の藤田さんは「できません」と言わない行動派

全国音訳ボランティアネットワーク代表の藤田晶子さん

【写真の説明】第6回総会で挨拶をする代表の藤田晶子さん

 藤田さんを知る人たちは、藤田さんを「行動力の人」と称賛します。困っている人に対して決して「No」と言わず、周囲を巻き込んでどんな小さな声にも応えようとします。
 そこで疑問に思ったことを、そのまま質問してみました。

 「その原動力となっているのは何でしょうか?」

 藤田さんは少し照れくさそうに笑った後、「人間が大好きだということです」と回答してくれました。
 日本ライトハウス情報文化センター館長の竹下さんが、「心が広い」と藤田さんの印象をお話し下さいましたが、きっと先に述べたような藤田さんの思いによるところが大きいのかもしれません。

 全国音訳ボランティアネットワーク設立10周年をお祝い申し上げますとともに、皆様のますますのご活躍を心より祈念いたしております。

さらに今年は音訳ボランティア誕生から60周年!!

日本ライトハウス情報文化センター館長の竹下亘さん

【写真の説明】日本ライトハウス情報文化センター館長の竹下亘さんです。
 収録をお願いしたのが6月最終週のことで、無理なお願いにもかかわらず快くお引き受け下さいました。この場をお借りしまして、深く御礼申し上げます。

 日本国際基督教奉仕団(現:日本キリスト教奉仕団)が、視覚障害者を対象とした録音図書の製作・貸し出しを始めたのは、1957年(昭和32年)のことでした。当時は、オープンリールテープで貸し出しが行われていました。

 記念総会2日目の研修会で登壇した日本ライトハウス情報文化センター館長(全国視覚障害者情報提供施設協会 理事長)の竹下亘さんは、お話の中でこのことに触れ、節目の年の重要性を認識すべきだと参加者たちに呼びかけました。

 (※余談ながら、日本ライトハウス情報文化センターでは、60年の歳月を経て今もなおご活躍されているボランティアの方がいらっしゃるようです。すごいですね!)

3.四季折々の調べ≪夏≫(4分54秒)

 出演:日盲連音楽家協議会 会長 富田清邦さん

 日盲連音楽家協議会会長で箏曲家の富田清邦先生が、四季にちなんだ一曲を選び、皆様にご紹介します。今回は『風鈴』です。

4.日盲連用具ステーション~GRUSボイス電波腕時計&触感時計”タック・タッチ(Tac-Touch)”&平成29年度商品カタログ(点字版/デイジーCD版)配布開始のご案内~(10分38秒)

 出演:日盲連用具購買所 小川敏一職員

GRUSボイス電波腕時計

【写真の説明】充実のラインナップ!GRUSボイス電波腕時計は、デザインに妥協しない音声腕時計です。

【お問い合わせ】日盲連用具購買所 電話:03-3200-6422 FAX:03-3200-6428
 E-mail:ご注文用 yogu-c@jfb.jp / お問い合わせ用 yogu-toi@jfb.jp

5.言葉の船出~竹田寿和さん~(6分54秒)

 出演:日盲連相談役 竹田寿和さん

おわりに~その一手に、人は人を想う~(6分9秒)

 声のひろばへのご感想は、日盲連情報部までお寄せ下さい。
【お問い合わせ】日盲連情報部 電話:03-3200-6169 E-mail:jouhou@jfb.jp

奥付

日盲連 声のひろば奥付&著作権について(1分48秒)

 本コンテンツの著作権は、日本盲人会連合に帰属します。また貸し、複製などによる第三者への提供はできません。予めご了承ください。

 編集:社会福祉法人日本盲人会連合 情報部
 電話:03-3200-6169 E-mail:jouhou@jfb.jp

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