新型コロナウイルスに関する要望書
令和2年4月22日、日本視覚障害者団体連合は「新型コロナウイルスに関する要望書」を厚生労働省と文部科学省に提出しました。要望書は、新型コロナウイルス・ホットラインに寄せられた意見等をまとめたものになります。なお、ホットラインに寄せられた意見等は下記よりダウンロードできます。
【参考資料】日視連 新型コロナウイルス・ホットライン 取りまとめ資料(20200422)
墨字版(PDF形式/258KB)
テキスト版(TXT形式/12KB)
日視連発第14号
厚生労働大臣 加藤勝信 殿 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 新型コロナウイルスに関する要望書
日ごろより視覚障害者福祉の向上にご尽力いただき厚く御礼申し上げます。 記 1 衛生用品の入手について (1)視覚障害者及び視覚障害者を支援する者に対して、当面の間、日常生活を送る上で必要な衛生用品(マスク・消毒用アルコール等)を優先的に入手・購入できる施策を要望します。 【説明】
2 あはき(あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう)業について (1)視覚障害あはき業者が、あはき業にとって必要不可欠な備品(マスク・消毒用アルコール等)を、優先的に入手できる施策を要望します。 (2)仕事が激減し生活に困窮するあはき業の視覚障害者に対して、明確な所得補償を行うための救済措置を要望します。 【説明】
3 同行援護について (1)病院への通院や生活必需品の買い物等、必要に迫られて同行援護を利用する場合、確実に同行援護が利用できるよう、地域内でヘルパーの調整、柔軟な支援方法(車両の利用等)の実施、マスクの優先配布等の実施を要望します。 (2)同行援護事業を継続させるため、事業所の経営安定化に向けた支援策の実施を要望します。また、事業所の休業等による従事者の大幅な収入減少に対しては、明確な所得補償を行うための救済措置を要望します。 (3)各事業所では、ヘルパー自身が新型コロナウィルスの感染を恐れて業務に従事できない旨の訴えが寄せられています。緊急時の対応として、事業所が利用者の通院介助を車で行った場合や利用者のニーズに基づいて買物等の代行をした場合にも、何らかの手当(謝金)を支給することを要望します。 【説明】
4 視覚障害者への情報提供について (1)新型コロナウイルスに係る次の情報は、必ず視覚障害者も入手できる方法(点字、音声、拡大文字、テキスト等)で情報提供されることを要望します。 ①国や自治体からの各種情報 例:通知等の内容、休業補償等の申請方法、施設の休館情報 等 ②マスコミからの各種情報 例:TVの緊急速報や字幕スーパー、解説で使用する図や表の内容 等 ③販売店からの各種情報 例:マスク・消毒用アルコール等の販売情報、営業時間の変更 等 【説明】
5 新型コロナウイルスに関連する視覚障害者への支援について (1)医療機関に入院した視覚障害者に対しては、様々な情報提供の支援に加え、施設内での移動や行動の支援等が行われることを要望します。 (2)独居等の視覚障害者が新型コロナウイルスの感染の疑いが生じた場合、単独では移動ができないことから、自宅でのPCR検査の実施、円滑な医療機関への移送等、視覚障害者に特化した柔軟な支援が実施されることを要望します。 【説明】
6 盲学校(視覚特別支援学校)について (1)盲学校(視覚特別支援学校)に在籍する生徒の個別事情を勘案し、柔軟な支援の実施を要望します。 【説明】 以上 |