第90回障害者雇用分科会開催

2019年10月18日

 10月4日、厚生労働省にて、「第90回労働政策審議会障害者雇用分科会」が開催され、日本視覚障害者団体連合から竹下義樹会長が出席しました。今回は、「障害者活躍推進計画作成指針について」を主な議題としました。

 改正雇用促進法により、国及び地方公共団体は、障害者活躍推進計画を策定しなければならないとされ、今般厚生労働省から、障害者活躍推進計画作成指針(骨子案)が示されました。同指針は年内に告示される予定で、その後、より具体的な作成のための手引きが作られる運びとなっています。

 審議における竹下会長の質問と、それに対する回答は次の通りです。

 質問1.計画の実施状況の点検のところに、障害者雇用推進チームを設置しとあるが、障害当事者が何らかの形でこの推進チームに加わることが必要ではないか。

 回答1.ご指摘のように、基本的に構成員に障害者である職員も含めて考えている。

 質問2.募集・採用に関して、障害者選考試験が将来的にどうなっていくのか謳われていないが、いかがか。

 回答2.選考試験には、人事院が行う統一選考、各府省がそれぞれで行っている個別選考があり、統一選考は、人事院がどのように判断していくかということになる。当然、雇用率を達成すればそれで終わりということではなく、障害者の活躍推進を念頭に置いた上で、各府省の判断に基づき検討されていくことになる。

 質問3.人事管理に関して、中途障害者に対するキャリア形成等が出てくるが、リハビリテーションの問題が落ちているので、付け加えて欲しい。

 回答3.中途障害者に対しては、まさに点字、歩行訓練、拡大鏡、音声パソコンの訓練、通院への配慮など、様々な配慮が必要というご指摘は重要で、リハビリテーションの必要性を加筆したい。

 最後に、本連合から、次回10月25日開催の「第91回労働政策審議会障害者雇用分科会」の議論に向けて、「障害者雇用対策基本方針(改正案)」に対する意見(改正案に対する修正提案)を提出し(机上配布)、竹下会長より一言説明しました。

 今回の会議資料は厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=0yyexU82SarPdn9BY)に掲載されています。