第89回障害者雇用分科会開催

2019年10月17日

 9月27日、厚生労働省にて、「第89回労働政策審議会障害者雇用分科会」が開催され、日本盲人会連合から竹下義樹会長が出席しました。

 今回の議題は、
1.中小事業主 の認定基準について
2.障害者雇用対策基本方針の改正について

 議題1.は、障害者雇用の促進等に関する取組が優良な中小事業主に対する認定制度の創設に伴い、中小企業の評価方法などについて検討するものであり、議題2.は、障害者雇用対策基本方針は障害者雇用促進法に基づき、原則5年ごとに見直すことになっていることを受けたものです。

 審議の中で、竹下会長は次のような意見・要望を述べました。

 議題1.に関して、認定制度自体は反対するものではないとしながら、特例子会社と就労継続A型事業所を一般民間企業と同じように扱うことに違和感がある。

 また、議題2.に関しては、6点にわたり意見・要望を述べました。
(1)国等が、民間事業主に範を示すことを明確に表現されるべきである
(2)数値目標等については、身体、知的、精神という、大枠での目標だけでなく、より細かく、部位別に示す必要がある
(3)除外率については、どういう支援や配慮をすることによって、除外率の制度の廃止に向けた動きができるかを示すべきである 
(4)職業訓練など、都市と地方の較差をどう埋めていくのかを検討すべきである
(5)雇用管理の中で、合理的配慮等を含めての当事者の声を反映される仕組み作りが必要である
(6)視覚障害者に特化した職域拡大として、公務部門におけるヘルスキーパー雇用を明記して欲しい

 なお、障害者雇用対策基本方針の改正については、10月25日開催予定の「第91回労働政策審議会雇用分科会」において改めて議論されることになっています。
 今回の会議資料は厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=-wSqVXufZf5RRh1pY)に掲載されています。