神戸で視覚障害者雇用の未来を考えるフォーラム

2018年6月5日

 日本盲人会連合は、公益社団法人NEXT VISION(ネクストビジョン)と連携して、5月20日、神戸アイセンターにおいて、「神戸発、視覚障害者雇用の未来を考えるフォーラム」を開催し、県内外から200人余が参加しました。

 フォーラムは日盲連就労相談員としてNEXT VISIONに係る就労相談を担当する赤堀浩敬、岡田太丞の両氏による司会進行の下進められました。冒頭、岡田氏から、企業等において就労経験のある視覚障害者の協力を得て、「就労相談人材バンク」(協力者リスト)を構築し、効果的な相談支援ができるように体制を整えてきたが、現在協力者は64人に達したと報告がありました。
 続いて、NEXT VISIONのCOOである三宅琢氏から、昨年12月から活動を開始した神戸アイセンター病院と今回の会議の会場となったビジョンパークの施設概要と業務内容の案内がありました。その後、主催者を代表して竹下義樹日盲連会長が挨拶に立ち「日盲連は今年結成70周年を迎えるが、このような集会はかつてなく、その意味で、大きな変革である。就労問題には三つのポイントがあり、それは、(1)個々の事例や事実 (2)物事を先に進めていくための法律や制度 (3)組織の力である。この三つが重ならなければ社会は動いていかない」と述べました。
 続いて、人材バンク登録者20人の自らの就労事例の発表が行われた後、竹下会長はじめ福祉関係者など4人によるパネルディスカッションが行われました。その中で、同フォーラムのテーマでもある「視覚障害者の就労についての現状と課題、そして未来への可能性」、「クオータ制を伴う障害者雇用率」等について意見交換が行われました。最後に、連携の重要性などを確認し、終了しました。