篠原電機が内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞
篠原電機株式会社(大阪府大阪市)の高齢者・視覚障がい者用LED付音響装置が、平成29年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰(第16回)において、内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞し、平成29年12月21日、中央合同庁舎第8号館講堂にて表彰式が行われました。同表彰は、高齢者、障害者、妊婦など、すべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰し優れた取組を広く普及させることを目的としています。
篠原電機は、43年前に大阪府警から交通信号用端子箱の承認を得、盲人用音響ポール(スピーカーと押しボタン)を開発、府内2000箇所に設置しました。その後、弱視の方からの声を受け、盲人用音響ポールに歩行者用信号の補助としてLED信号灯を付加することを考案、実用化しました。これにより、視覚障害者だけでなく、高齢者や小さい子供にとっても、同装置は目線に入りやすく安全・安心につながっていると認められ、平成27年には「第9回キッズデザイン賞」も受賞しています。利益に繋がり難いこの取組を長年にわたり地道に続け、さらに、スマートフォンを活用した取組も検討するなど、今後の同装置の発展も期待できるとし、バリアフリー社会の構築に貢献していると評価されました。