第54回東北盲人福祉大会が福島で開催(2)

2014年11月25日

第54回東北盲人福祉大会が福島で開催(1)の続きです。

 大会で決議された要望事項の概要は次の通りです。
(1)「国連・障がい者の権利に関する条約」や「障害者虐待防止法」の理念や趣旨を、国民に広める
(2)東日本大震災を教訓に、災害時における初期緊急避難の際、障害者が近隣の住民の支援を受けられるためのマニュアル作りを
(3)視覚障害者の職業としてあはき業の就労拡大と、無免許対策の徹底を
(4)しゃべる線量計を日常生活用具の給付対象に
(5)テレビ放送のテロップ及び緊急放送や臨時放送の字幕スーパーの音声化と、外国語の吹き替えや音質を変えたインタビューの音声化を
(6)視覚障害者本人が入院した際、病院内や入院時の外出ホームヘルプサービスを利用できるよう、又、緊急時には24時間対応でサービスが利用できるように
(7)同行援護事業の地域間格差をなくし、視覚障害者が利用しやすい制度に
(8)高速道路や空港、駅や新幹線などの多目的トイレ内を案内する音声装置の設置を
(9)小中学校に設置されている弱視学級(特別支援学級)には、視覚障害教育に特化した支援ができる人材の配置を
(10)日常生活用具の給付品目の指定や耐久年数などについては、市町村格差が生じないよう、障害者のニーズに即した支給を
(11)視覚に障害があっても、健常者と同様に社会活動ができるよう、種々の契約における氏名等の代筆を認める法整備を
(12)駅ホームにおける可動柵と、内方線付き誘導ブロックの計画的な設置を。