放送協議会で災害時の情報保障の在り方を検討

2014年4月15日

 障害者放送協議会の3委員会合同学習会、「放送・通信を用いた障害者の災害時情報保障を考える」が4月9日戸山サンライズで開かれ、著作権委員会及び放送・通信バリアフリー委員会並びに災害時情報保障委員会の委員を中心に、ラジオ及びテレビ放送の災害時における先進的な取り組みの報告を聞きました。講師は日本テレビ番組の字幕放送を制作されている中村遥風氏(編集局メディアデザインセンター)とコミュニティ・サイマルラジオ・アライアンスの伊藤恵氏(デジタルコミュニティラジオ放送協議会)でした。

 中村氏からは徳島県海部郡美波町で実証実験が行われ、自宅テレビに避難指示を個人名で表示するJoinTVのシステムなどが報告されました。続いて、伊藤氏からは平成4年に制度化した市区町村を放送エリアとするFM放送局「コミュニティサイマルラジオ」から放送と同時にインターネットでも配信する実績を、コミュニティ放送は自治体の災害対策本部と連携して、地域密着の情報を知らせることができる、と具体例を示して説明されました。

 今後、3委員会合同の勉強会などを企画することで、放送協議会としても、災害時における障害者への情報保障の在り方を提言していくことが決定されています。