中国ブロック視覚障害者福祉大会を開催
社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による第71回中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県大会)が9月9日と10日、岡山市北区のきらめきプラザで開かれました。
1日目は、13時~14時、一般部会、女性部会、青年部会、あはき部会、スポーツ部会が開かれ、14時~15時、ヨガ体験が行われました。14時10分~15時20分、全体会議で各部会の報告と質疑応答、15時30分~16時40分、日本視覚障害者団体連合会長竹下義樹氏による中央情勢報告が行われました。18時~20時、交流会では各団体の現状報告や久しぶりに対面で会えたことを喜びあい親睦を深めました。
2日目は、10時~11時、式典にて主催者による開会のあいさつ、橋本岳衆議院議員をはじめ、その他来賓諸氏から祝辞が述べられました。
加藤勝信厚生労働大臣からの祝電も披露されました。
後半の議事では、前日の各部会の情勢報告に続き、宣言と、14項目の決議が採択され閉幕しました。次年度は広島県で開催されます。
同大会で決議された要望事項は次の通り。
(1)同行援護における地域間格差をなくし、利用時間の制限撤廃とともに、個人のニーズに合った支給量が認められるよう要望する
(2)入院中に居宅介護等のヘルパーを利用できるよう要望する
(3)自治体に対し、地域生活支援事業における意思疎通支援事業の代読・代筆サービスの明確な位置付けとその実施を要望する
(4)日常生活用具、及び補装具の基準額を現在の価格上昇に応じて引き上げるよう要望する
(5)マイナ保険証への全面切り替えを見直し、現行保険証の存続を要望する
(6)あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの定義を明確にし、広く周知できるよう要望する
(7)あはきにおける無免許・無資格医業類似行為者、及び違法業者を排除するよう、取り締まり強化を推進し、視覚障害あはき師の生計と職域が守られるよう要望する
(8)あはき施術者が積極的に業務拡大を目指す為に、また、無免許業者との差別化を図る施策の一つとして、「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」の更なる周知、及び利用を図ることが出来る環境づくりを要望する
(9)視覚障害者の職域拡大のために公的機関、及び民間企業が視覚障害あはき師をヘルスキーパーとして優先的に採用するよう要望する
(10)療養費の支給申請書等、視覚障害あはき師が容易に記入できる書式のデジタル化を推進するよう要望する。
(11)テレビ放送において、緊急放送、ニュース速報、及び放送中のテロップ等の音声化、並びに外国語字幕の音声化、または日本語への吹き替えを行うよう要望する
(12)全国で、駅の無人化が増加しているため、視覚障害者が安心安全に利用できるように、分かりやすい場所への音声案内によるインターホンの設置、及び誘導用ブロックの敷設に加え、人的サポートの充実を要望する
(13)JR券売機の操作において、視覚障害者が一人で操作できるようAI等を活用した音声認識技術を取り入れるよう要望する。また、列車乗降の際、手動ドアの開閉において乗務員の配慮を要望する
(14)大型商業施設等にセルフレジやタッチパネル等の非対話型システムを導入する場合は、視覚障害者が1人で利用できるよう、AI等を活用した音声認識技術を取り入れるよう要望する。また、セルフレジに店員等の呼び出しボタンを付ける等、視覚障害者が利用しやすいシステム作りを要望する