第61回岡山県視覚障害者福祉大会を開催

2019年11月20日

 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による「第61回岡山県視覚障害者福祉大会」が11月17日、岡山市北区の岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館(きらめきプラザ)で、会員・関係者約150名が参加して開かれました。

 第1部では、片岡美佐子会長の開会の挨拶に続き、組織功労の会員に対する表彰状、点訳・朗読奉仕活動に感謝状の贈呈が行われ、来賓から祝辞が述べられました。議事では情勢報告に続いて、大会宣言と7項目の決議を採択されました。続いて、文芸作品コンクールの表彰が行われました。

 第2部の研修会では、岡山県司法書士会 法教育委員会8名の会員による「身近な法律知識~相続・遺言・成年後見制度について」寸劇やクイズを交えながら、とても分かりやすく丁寧に説明されました。会場内では、台風災害に対する義援金の募金活動も行われ、盛会のうちに閉会しました。

 同大会で決議された要望事項は次のとおりです。

1.災害時に、視覚障害者に対し十分配慮した防災対策の総合的な推進を図るとともに、各避難所において、最低限必要な白杖、付け外しが簡単な室内用点字ブロック等の備蓄を要望する

2.すべての地方公共団体において、当事者参画による障害者差別解消推進条例の制定を要望する

3.同行援護事業所、従業者数を確保するとともに、同行援護事業における地域間格差をなくし、個人のニーズに合った支給量を得られるように要望する

4.あん摩師等法19条を死守し、視覚障害あはき師への支援策の確立や無資格医業類似行為者の取り締まり強化によって、視覚障害あはき師の生計と職業領域が維持されるよう要望する

5.視覚障害者が必要とするすべての交差点への、音響式信号機、エスコートゾーンおよび誘導用ブロックの設置を要望する

6.自転車の運転に際しては、歩行者に不安感を持たせないようルールの徹底を要望する

7.視覚障害者が使いやすい音声機能対応のフィーチャーフォンの製造を続けていただくよう要望する