東京都盲人福祉大会が渋谷区で開催
10月29日、第51回東京都盲人福祉大会渋谷大会が渋谷区文化総合センター大和田さくらホールを会場に、会員・関係者約800名が参集し開催されました。
午前の第1部の式典は、大沼須磨子 渋谷区視覚障害者福祉協会 会長による歓迎の辞、笹川吉彦 東京都盲人福祉協会 会長、名誉大会長 長谷部健 渋谷区長 両氏の挨拶、感謝状の贈呈、来賓祝辞などが行われました。
来賓祝辞では、日視連 竹下義樹 会長から、10月1日をもって法人の名称を日本視覚障害者団体連合に変更したことを述べた後、あはき法19条訴訟、自然・交通災害への対応、読書バリアフリー法について触れ、視覚障害者がくらしやすい社会になるようさらなる協力を求めました。続く第2部の議事では、情勢報告、宣言文・決議文が採択されました。
午後は、各支部代表者が出演する芸能コンクール、アトラクションとして和波孝禧 氏と土屋美寧子 氏によるヴァイオリンとピアノの演奏が行われました。
決議された内容は次のとおりです。
1.一致団結してあん摩師等法第19条を守り抜き、視覚障害者の職業的自立と生活の安定を確保するため、当局が勝利するよう厚生労働省の対応を強く要望
2.消費税増税から視覚障害者の生活を守るため、東京都心身障害者福祉手当の増額を
3.首都圏直下型地震が予測される今、避難通路の周知徹底や第1次、第2次避難所の整備対応、外出時の避難対策など充分かつ安全な対応を
4.視覚障害者の社会参加を促進するため、同行援護事業の充実を図るとともに地域格差をなくし、利用時間が月単位ではなく、年間トータルで利用できるよう、利用しやすい仕組に改善するよう
5.視覚障害者の夜間の歩行の安全を確保するため、音響式信号機の24時間作動を早急に実現するよう
6.都民生活に大きな影響を及ぼす都心上空の航空路の設定は極めて危険があると同時に視覚障害者の歩行の安全を脅かす結果となるため、航空路の再検討を
7.視覚障害者の社会参加を容易にし、共生社会を実現するため、あらゆる情報は点字、音声、大活字で視覚障害者個々の手元に届くよう差別解消法に基づく東京都条例の実施を
8.視覚障害者の安全な歩行を確保するため、点・線ブロックやエスコートゾーンの整備をはじめ、音声による誘導、各鉄道におけるホームドアの設置、頼れる階段等における手すりの整備、声かけ運動の促進を