滋賀県視覚障害者福祉大会 野洲市で開催

2019年11月5日

 10月25日、社会福祉法人滋賀県視覚障害者福祉協会主催の「令和元年度滋賀県視覚障害者福祉大会 女性部65周年記念」が、野洲文化ホール大ホールを会場に約600名が参集し開催されました。

 第1部の式典では、大橋博会長の主催者挨拶、山仲善彰野洲市長からの歓迎のことば、表彰状・感謝状・寿賞贈呈が行われました。続いて、三日月大造滋賀県知事ら来賓からの祝辞が述べられ、祝電披露、大会宣言、大会決議などが行われました。

 その後、第2部では新城育子日視連女性協相談役による「災害と視覚障害者~熊本地震を体験して~」と題した講演、第3部では「滋賀県視覚障害者福祉協会女性部65年のあゆみ」の紹介と、「見えなくても見えにくくてもできる」をテーマとした体験発表が行われ、盛会のうちに終了しました。

 大会で決議された要望事項の概要は、次のとおりです。

1.同行援護等の福祉サービスの一部負担金は、算定基準となる所得区分を現行よりも細かく区分し、本人のみの所得により算定されることを 

2.代筆・代読サービスが全ての自治体で意思疎通支援事業の必須事業にされるように 

3.日常生活用具給付等事業は、給付条件や給付品目等について自治体間での格差が解消されるように 

4.災害時における福祉避難所の設置と避難生活を支える体制づくりが、全自治体で早急に策定されるように 

5.鉄道駅では、ホームドアの設置、内方線付き点状ブロックの敷設、弱視者にも見やすい案内表示、駅係員からの声掛け等の安全対策がさらに拡充されるように 

6.障害者割引にも対応した視覚障害者にも使いやすい交通機関系ICカードの開発および普及を 

7.有料道路における障害者割引制度は、車両登録制ではなく、障害者手帳を提示することで適用されるように 

8.道路や交差点では、LED付き音響装置を設置する、路面と誘導用ブロックの色のコントラストをはっきりさせる等、弱視者も見やすい安全対策が講じられるように 

9.全ての国政選挙・地方選挙において、選挙公報をはじめとする情報は、点字、音声、拡大文字、テキストデータなど、視覚障害者に必要な媒体で提供されるように 

10.公的機関、一般企業、老人ホーム等に、ヘルスキーパーや機能訓練指導員として、視覚障害者の雇用が促進されるように 

11.宅配便の不在通知票は、視覚障害者にもわかりやすい工夫がなされるように