第45回全国盲人文芸大会入選者決まる

2019年11月1日

 日本視覚障害者団体連合主催による第45回全国盲人文芸大会の入選者が決まりました。今回は全国から俳句44人(128句)、短歌48人(141首)、川柳62人(180句)、随想・随筆14人(14編)の応募がありました。

 審査員は、俳句が松井国央、高野ムツオ、短歌が佐佐木幸綱、池田はるみ、黒岩剛仁、川柳が川端六点、西出楓楽、随想・随筆が堀越喜晴、斎藤恵子の諸先生方。厳正な審査の結果選ばれた入賞作品には、日視連会長賞のほか、俳句の第1位に文部科学大臣賞、短歌の第1位に厚生労働大臣賞、川柳の第1位にNHK会長賞、随想・随筆の第1位に東京都知事賞がそれぞれ贈られます。

各部門の第1位から第3位までの入賞者は次の通りです(敬称略)。

【俳句の部】

  第1位
  剪定の梯子と鋏そして海         東京都  田中 孝志

  第2位
  名月を心に灯し点字読む         愛媛県  菊池 宰識

  第3位
  大花野ゆるりと曲がる飛行船       広島県  日谷 寛

 

【短歌の部】

  第1位
  服の色や柄を問えどもじれったしああ<百聞は一見にしかず>
                      兵庫県  松本 隆子

  第2位
  姉もまた中途失明くじけずに三千人に一人のふたり
                      大分県  久保田 嘉博

  第3位
  元号のれいの漢字を聞きたれば夫はわが手の平に書きつく
                      新潟県  齋藤 ひろみ

 

【川柳の部】

  第1位
  寂しくて鬼と約束してしまう       和歌山県 奥野 幸子

  第2位
  ブランコに約束ひとつ置き忘れ      愛媛県  藤岡 健次

  第3位
  今日よりも良い日夕日に約束す      新潟県  丸田 千恵子

 

【随想・随筆の部】

  第1位
  「父母の思い出」            長崎県  村上 暁子

  第2位
  「丁寧な一日」             神奈川県 長澤 壯

  第3位
  「視覚障害者の私達が、もしも、大災害に見舞われたとしたら・・・・・」 
                      大阪府  武内 美津子