映画「もうろうをいきる」、人のつながり描く
2017年8月25日
8月22日、東京都新宿区にある全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)2階大会議室を会場に、映画「もうろうをいきる」の試写会が開かれました。
本作は8人の盲ろう者の日常生活を撮影したドキュメンタリー映画で、全盲ろうの東京大学先端科学技術研究センター福島智教授も出演します。監督は「わたしの自由について~SEALDs2015~」で学生団体SEALDsの活動を追った西原孝至氏。また、全国盲ろう者協会や東京盲ろう者友の会などが制作に協力しています。
今回の試写会は、クラウドファンディングで資金提供者へのリターンとして企画されたもので、鑑賞後は福島教授がスピーチ、登場した7人の盲ろう者が内包するテーマについて解説しました。
盲ろうという障害に絶望し、自傷行為を行った出演者の一人が、家族の愛情や支援者との出会いを経て生きる意志を取り戻したことについて、福島氏は「生と死を分かつものは、人とのつながりなのだろう」と述懐しました。
映画「もうろうをいきる」は、8月26日からポレポレ東中野(東京)を皮切りに、5都府県で順次公開が予定されています。