高田馬場にタッチスイッチ式信号機が新設

2016年2月23日

 2月22日、東京都新宿区の高田馬場駅戸山口付近にある横断歩道に、新型の視覚障害者向け「タッチスイッチ式信号機」が導入され、渡り初めを行う視覚障害当事者たちを多くの報道陣が見守りました。

 これは従来の「押しボタン式信号機」に代わるもので、「ボタンが固い」「ボタンを探すのが大変」などの当事者の声を受け、警視庁が改良を加えたものです。操作部には青色と黄色の二つの大型パネルが上下に並びます。青色のパネルは視覚障害者用で、上の縁の部分に「タッチスイッチ」と点字表記があり、パネルに触れると「ピピピピピ」と認識されたことを音で知らせた後、「次の青信号まで、しばらくお待ち下さい」など日本語と英語による音声案内が流れます。「信号が青になりました」「信号が赤になります」など音声で案内するシステムははじめてです。

 実証実験に協力した東京都盲人福祉協会の笹川吉彦会長(日本盲人会連合名誉会長)は、渡り初め後の取材で「音声案内があるのは分かりやすい」と述べ、「今後望む改良点は」との質問に「東京オリ・パラ開催に向け、多言語に対応して欲しい」と答えました。