川野楠己・髙橋秀治両氏の受賞を祝う
「川野楠己さん点字毎日文化賞受賞並びに髙橋秀治さん本間一夫文化賞受賞祝賀会」が、12月2日にホテルグランドヒル市ヶ谷で開催され、関係者50人余りが参集してお二人の栄誉を祝うとともに、その業績に対して敬意の杯を掲げました。発起人は、高橋実視覚障害者支援総合センター理事長、田中徹二日本点字図書館理事長、本間昭雄聖明福祉協会理事長、茂木幹央日本失明者協会理事長の4人です。
川野氏は長年に亘り、NHKラジオ「盲人の時間」(現・視覚障害ナビラジオ)のチーフディレクターを務められ、高橋氏もまた、「点字ジャーナル」編集長や視覚障害者選挙情報支援プロジェクトのリーダーの役割を果たすなど、ともに視覚障害者の情報保障の最前線で活躍されてきた方で、盲人文化史や視覚障害者問題に精通した専門家としての評価が高く、それぞれの受賞対象となりました。
インターネットに象徴される、ICT環境も整っていない時代に、ラジオや点字雑誌の媒体で、情報障害者ともいわれる視覚障害者へ有益な情報を発信し続け、文化・教養を高めた業績は計り知れません。呼びかけ人の茂木氏は、「お二人の努力に感謝しつつ、こうした先人たちの真摯に取り組む姿勢を次世代に伝えていきたい」と語っていました。