第62回全国盲人福祉施設大会福岡で開催
社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会(日盲社協・高橋秀治理事長)の第62回全国盲人福祉施設大会が、ヒルトン福岡シーホークを会場に、6月26、27の両日、全国から250人の参加者を集め、当面する各施設の課題や障害者政策の現状などの研修を行いました。
大会内容は、ほぼ例年通りのスケジュールで、初日に研修会、事業部会、交流会を、翌27日は講演、ボランティア懇親会、式典というプログラムで、視覚障害者の自立と社会参加を促進することを主眼に企画されていました。
さらに、盲人用具部会では、大会終了後の28日に福岡県立点字図書館において視覚障害者用具の展示会を行ない地元ユーザーや関係者に日常生活用具などの情報提供の場を設けていました。
研修会の第1テーマは「読み書き支援」、第2テーマは「GPSが開く災害支援」で、デジタル化社会を反映した良質な福祉サービスの提供に向けて、視覚障害当事者からの要望の強い課題を取り上げ、今後の盲福祉施設運営の方向性を示唆していました。
2日目の講演は、藤井克徳日本障害者協議会(JD)代表による「権利条約の批准・法整備後の障害者の社会」と題して、各障害者団体の悲願でもあった権利条約批准の意義について、いくつかの条文を例に、権利獲得を求める具体的な運動課題を提起する内容でした。
大会式典では、全国各地で地道な奉仕活動に取り組んでこられた方々への「ボランティア表彰」の後、挨拶に立った衛藤良憲日盲連副会長は、「日盲社協加盟施設と当事者団体の日盲連とが協力して福祉向上に向け頑張りましょう!」と力強く呼びかけました。