神戸で盲教育史研究会第2回研修会を開催

2014年5月20日

 日本盲教育史研究会の「第2回ミニ研修会in神戸」が、5月17日に神戸市立盲学校において開かれました。東は神奈川県、西は福岡県から60人が参加し、四つの研究発表に聞き入っていました。

 引田秋生会長の挨拶に先立ち、兵庫県に生まれた箏曲家宮城道雄作曲「春の海」の琴とフルートによる歓迎の演奏もあり、地元運営委員の心遣いを感じさせられました。研究発表は、大正8年に「盲目歩行について」の執筆や灸の科学的研究の先鞭をつけたことで知られる木下和三郎、及び明治39年1月に、日本最初の点字による新聞「あけぼの」の発行や「盲人の教育」などの点字図書の発行で有名な左近允孝之進について、岸博実盲史研事務局長によるコーディネートで4人の研究発表が行われました。演題と発表者は、次の通りです。

 テーマ1.木下和三郎の探求「『盲目歩行について』より」渡辺譲氏、「理療の科学的探求」松井繁氏。テーマ2.左近允孝之進のこころざし「『あけぼの』創刊と神戸訓盲院」古賀副武氏、「こころざしを継ぎ、広めた人たち」森田昭二氏。