平成29年11月号
平成29年11月号
すべて通して聞く(91分41秒)
タイトル別
はじめに~「広辞苑」第7版、来年1月に発売!!&内容紹介~(3分53秒)
1.日生具給付・補装具支給の実態を追え!サイトワールド2017で日盲連が中間報告~視覚障害者のための日常生活用具と補装具の現状と課題に関するシンポジウムを開催~≪後編≫(23分23秒)
出演:慶應義塾大学教授 中野泰志さん&公益財団法人テクノエイド協会企画部長 五島清国さん&視覚障がい者ライフサポート機構”viwa”代表 奈良里紗さん&日本盲人社会福祉施設協議会用具部会長・株式会社ラビット代表取締役社長 荒川明宏さん&株式会社トラストメディカル 小泉大介さん&ケージーエス株式会社 籠宮純さん
サイトワールド2017開催へ、3900名が来場する
11月1日から3日かけて日本最大級の視覚障害者福祉機器展サイトワールド2017が、JR錦糸町駅前にある丸井錦糸町店8・9階すみだ産業会館サンライズホールを会場に開催され、3日間でのべ3900名の方が来場されました。
8階のメーカー出展ブースでは多くの補装具や日常生活用具などが並び、商品を説明するスタッフたちの声に熱心に聞き入る来場者の姿が散見されました。
日本盲人会連合用具購買所のブースにも、多くの方々にお立ち寄りいただきました。この場をお借りしまして、深く御礼申し上げます。
【写真の説明】「オススメ商品ある?」「時計を探しているんだけど…」、皆様のご希望に応えるため用具購買所スタッフフル稼働!
日盲連、シンポジウムで補装具・日生具調査事業の中間報告行う!!
当事者・メーカー・販売店の切実な思い、自治体からも困惑の声が…
社会生活や日常生活など、当事者が自立した生活を送るために必要不可欠な補装具・日常生活用具ですが、制度の周知不足や自治体間で給付品目が異なるなど、多くの不満の声が上がっています。
この現状を改善すべく国に提言を行う際に、論拠となる統計資料の必要性を感じた日盲連は、平成29年度調査事業として「視覚障害者のための日常生活用具と補装具の給付及び貸与の実態調査事業」を実施しています。
そして迎えたサイトワールド最終日、日盲連は本調査事業の中間報告の場として、「視覚障害者のための日常生活用具と補装具の現状と課題に関するシンポジウム」を開催しました。サイトワールド内で補装具・日生具をテーマにしたシンポジウムとあって来場者の関心も高く、当日の参加者は120名にものぼりました。
シンポジウムではどのような報告がされ、どのような議論が交わされたのでしょうか?ダイジェスト編集でお届けします。
中間報告(※なお、掲載する数値は中間報告を抜粋したものです)
1.アンケート回答率(現在集計中)
当事者※(日盲連会員・JRPS・弱視者問題研究会・盲学校生徒):786件(回答率48.1%)
自治体:984件(回答率56.5%)/販売店:28件(回答率60.9%)/メーカー:26件(回答率57.8%)
※回答者の傾向:60代が3割ともっとも多い。男女比、6:4。弱視が6割と過半数を超える。
2.当事者関係
- 福祉制度に出会うまでに25%が「5年以上かかった」と回答している
- 補装具:「情報提供が不十分」が48%。白杖の耐用年数も問題
- 日生具:「耐用年数」や「対象品目の追加」の要望が多く50%を超える
3.販売店・メーカー関係
- (販売店)補装具:部品代の高騰により「上限額に収まらない」が46%
- (販売店)日生具:「自治体への提出書類の異なりと複雑さ」「耐用年数の長さ」がトップで67%
- (メーカー)補装具:部品代の高騰により「製造費を抑えることが困難」が34%
- (メーカー)日生具:「給付上限額が変更されない」が50%
4.自治体関係
- 福祉制度について「身体障害者手帳の交付時に本人に説明している」と回答した自治体が70%超
- 補装具:職員の定期的な異動のため「知識の習得が困難」が88%
- 補装具:正しく運用するための「詳細なマニュアルを希望」が65%
- 日生具:品目・給付上限額・対象など「見直しをしていない」と回答が44%、「どちらともいえない」が38%。また「している」と回答した自治体においても、当事者のニーズ調査については「行っていない」と回答する自治体が80%前後を占めた。
パネルディスカッションで、それぞれの立場から課題に言及
シンポジウムは、パネルディスカッションへと移ります。
コーディネーターに三宅隆情報部長、パネリストとして基調報告に続き慶應義塾大学教授の中野泰志さんが加わります。さらに、補装具・日生具の制度に精通していることからテクノエイド協会の五島清国さんが登壇。また本調査事業の4つの視点(当事者・販売店・メーカー・自治体)を重視し、”当事者”の立場から視覚障がい者ライフサポート機構”viwa”奈良里紗さん、”販売店”の立場として株式会社トラストメディカルの小泉大介さん、日盲社協用具部会長・株式会社ラビットの荒川明宏さんは”当事者”と”販売店”の立場から発言を行い、メーカーの立場として籠宮純さんを迎え、計5名のパネリストそれぞれの経験から制度の問題点などを指摘しました。
なお、本調査事業は平成29年度内に報告書としてまとめ、日盲連WEBサイトなどで公開する予定です。詳しくは、日盲連組織部団体事務局までお問い合わせください。
【お問い合わせ】日盲連組織部団体事務局
電話:03-3200-0011(代表) FAX:03-3200-7755 E-mail:jim@jfb.jp
【ティーブレイク】日盲連WEBサイトで、日盲連フェスティバルの企画展《映画で知ろう!!視覚障害者のこと》配布資料のデータが公開されています!!(3分12秒)
毎年恒例のイベント「日盲連フェスティバル」が10月21日に開催されましたが、早いものでこのイベントも今年で5回を数えます。
今年の企画展は《映画で知ろう!!視覚障害者のこと》と題した展示を行いました。映画を通して視覚障害のことをもっと皆様にご理解いただこうと、俳優・女優が視覚障害者を演じた作品や当事者自身が出演した作品から、映画『ちょき』『光』『もうろうをいきる』の3作品をご紹介しました。
当日会場に足を運ぶことができなかった皆様にもぜひ!と考え、当日会場で配布された資料のPDFデータとテキストデータを日盲連WEBサイトで公開しました。大居張博士(おおいばりはかせ)と助手のアシ子がナビゲートし作品の魅力を徹底分析、さらにWEBサイトでは声のひろばで配信されたインタビューや予告編の動画も掲載しています。
Twitterのシェアボタンも埋め込んでいるので、アカウントをお持ちの方はぜひお友達・お知り合いなどにもご紹介ください。
【URL】http://nichimou.org/all/news/editingroom-news/171026-jouhou-7/
2.すべての優しさがあたりまえのものであるように~夢のユニバーサルシアター”CINEMA Chupki TABATA”、オープンから1年を迎える~(21分24秒)
出演:CINEMA Chupki TABATA 平塚千穂子さん&佐藤浩章さん&進多賀彦さん
日本一やさしい映画館を知っていますか?
【写真の説明】9月でオープンから1年を迎えました、すべての人たちのための映画館です。
JR山手線から徒歩5分、商店街の一画にある”小さなユニバーサルシアター”シネマ・チュプキ・タバタは、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツの平塚千穂子さんの”大きな夢”がつまった映画館です。
「”音声ガイド付き””日本語字幕付き”というのも、この映画館に来たら当たり前という認識になってもらいたくて、あまり言っていないんですよ」と笑う平塚さん。
今年話題となった『あの映画』の話も飛び出します♪あの監督の意外な素顔とは?
オープンから1年を迎えたシネマ・チュプキ・タバタからお届けする、日本一(?)やさしいインタビューです!!
【写真の説明】収録後に、記念撮影♪左から、平塚千穂子さん&佐藤浩章さん&進多賀彦さんです。
【お問い合わせ】CINEMA Chupki TABATA
電話&FAX:03-6240-8480 URL:http://chupki.jpn.org/(※外部サイトに移動します)
3.夢のスマートグラス(メガネ)誕生!?OTON GLASS、OTON(オトン)に2つの夢をのせて~株式会社OTON GLASS 代表取締役 島影圭佑さん~(21分42秒)
出演:株式会社OTON GLASS 代表取締役 島影圭佑さん
【写真の説明】三宅隆情報部長、OTON GLASSをお試し中。
スマートフォン・スマートウォッチ・スマートスピーカーと、スマート〇〇〇というアイテムを耳にする機会が増えました。ここでご紹介するのは、スマートグラスです。
使い方はとても簡単です。メガネをかけるように端末を装着し、文字が印刷された紙を目の前に持ってきます。テンプル(つる)にあるシャッターを押すと、その文字を音声で読み上げます。
そんな夢のようなメガネの名前は「OTON GLASS(オトン グラス)」!!
OTON GLASSを開発する代表取締役の島影圭佑さんは、OTONという言葉には2つの意味があるといいます。その意味とは?
【写真の説明】島影さんは、なんと26歳!!夢のアイテムの実現に向けて、思いを熱く語ります。
4.日盲連用具ステーション(7分26秒)
出演:日盲連用具購買所 小川敏一職員
【お問い合わせ】日盲連用具購買所 電話:03-3200-6422 E-mail:yogu-toi@jfb.jp
5.言葉の船出(6分45秒)
出演:日盲連相談役 竹田寿和さん
おわりに~誰もいない映画館でポップコーンを~(3分54秒)
声のひろばへのご感想は、日盲連情報部までお寄せ下さい。
【お問い合わせ】日盲連情報部 電話:03-3200-6169 E-mail:jouhou@jfb.jp
奥付
日盲連 声のひろば奥付&著作権について(1分53秒)
本コンテンツの著作権は、日本盲人会連合に帰属します。また貸し、複製などによる第三者への提供はできません。予めご了承ください。
編集:社会福祉法人日本盲人会連合 情報部
電話:03-3200-6169 E-mail:jouhou@jfb.jp
発行:社会福祉法人日本盲人会連合
〒169-8664東京都新宿区西早稲田2-18-2
電話:03-3200-0011(代表) FAX:03-3200-7755 WEB:http://nichimou.org/