令和6年秋の褒章 齋藤正夫さんが黄綬褒章を受章されました
令和6年11月26日、厚生労働省は令和6年秋の褒章伝達式を東京都千代田区のホテルニューオータニで開催し、日本視覚障害者団体連合が推薦した齋藤正夫(さいとう・まさお)さんに対して黄綬褒章が授与されました。
齋藤さんは、石川県在住のソフトウェア開発技術者で、パソコン用ソフトウェア「スクリーンリーダー」開発のパイオニアとして有名です。視覚障害の当事者として、パソコンが視覚障害者のコミュニケーション手段に有効であることに気付き、昭和58年よりデジタルデータを音声で読み上げるパソコン用ソフトウェアの開発に着手し、世界初の日本語「スクリーンリーダー」を開発しました。その後も改良を重ねたことにより、視覚障害者がコミュニケーション手段としてパソコンを使うことができるようになり、視覚障害者の自立心を高め、社会参加の推進に大きく寄与しました。
これらの功績が評価され、令和5年度に受賞した卓越した技能者(現代の名工)に引き続き、黄綬褒章を受章されました。
なお、褒章伝達式の終了後、齋藤さんは皇居に移動し、他の受章者と共に天皇陛下への拝謁に参加されました。
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