第66回岡山県視覚障害者福祉大会を開催

2024年11月27日

 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による第66回岡山県視覚障害者福祉大会が11月17日、岡山市北区の岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館で、会員・関係者約120名が参加して開かれました。
 一部では、片岡美佐子会長の開会の挨拶に続き、組織功労の会員に対する表彰状、点訳・朗読奉仕活動に感謝状、職員の永年勤続表彰の贈呈が行われ、来賓から祝辞が述べられました。大会宣言と8項目の決議を採択しました。
 二部では、協会主催の、文芸作品コンクールの表彰が行われました。最後にシンガーソングライター原田義雄さんとフリーダムの皆さんによるコンサートが行われ、盛会の内に閉会しました。

 [同大会で決議された要望事項]
1.同行援護事業所とその従業者数を確保するとともに、同行援護事業における地域間格差をなくし、個人のニーズに合った支給量を得られるように要望する。

2.自然災害に備えて、個別避難計画の促進と視覚障害に対応できる避難所の整備を要望する。

3.拡大読書器等の価格が高騰し、個人負担が発生することが多くなっている。補装具や日常生活用具の基準額(補助単価・補助負担額)について、実勢価格の上昇に応じて引き上げるよう要望する。

4.スーパーマーケットやコンビニ等のセルフレジや、タッチパネルで入力する注文等の場合でも、視覚障害者が1人で利用できるよう、機器の音声化や人的サポートの配置、店員対応のレジを残すことを要望する。

5.テレビ放送において、緊急放送、ニュース速報、及び放送中のテロップ等の音声化、並びに外国語字幕の音声化、または日本語への吹き替えを行うよう要望する。

6.視覚障害者が必要とするすべての交差点への、音響式信号機、エスコートゾーンおよび誘導用ブロックの設置を要望する。

7.全国で、駅の無人化が増加している。視覚障害者が安心安全に利用できるように、分かりやすい場所への音声案内によるインターホンの設置、および誘導用ブロックの敷設に加え、人的サポートの充実を要望する。

8.視覚障害者の職域拡大のために公的機関、及び民間企業が視覚障害あはき師をヘルスキーパーとして優先的に採用するよう要望する。