第26回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が開催

2017年6月15日

 6月9日(金)から11日(日)にかけて、視覚障害リハビリテーション協会主催「第26回視覚障害リハビリテーション研究発表大会」が開催されました。会場となった東京都新宿区の日本点字図書館(9日)と横浜市鶴見区の鶴見大学記念館(10日・11日)には、全国から視覚障害リハビリテーションに携わる関係者400名が集まり、研究報告・基調講演・シンポジウムなどが行われました。

大会の会場から

【写真の説明】シンポジウムの会場と登壇者アップ(左:名古屋市総合リハビリテーションセンター 視覚支援課長 田中雅之氏/右:日盲連 橋井正喜常務理事)

 11日にはシンポジウム「視覚リハシステムのあり方について考える-機能訓練と相談支援-」が行われ、日本盲人会連合の橋井正喜常務理事が登壇しました。橋井常務理事からは、自身の経験を交え、視覚障害者の立場から歩行訓練などの必要性を訴え、日盲連に設置をしている総合相談室を例にして、訓練に繋げて行くための相談支援の重要性を語りました。

 また、平成28年度に日盲連が厚生労働省より委託を受けて実施した調査「視覚障害者のニーズに対応した機能訓練事業所の効果的・効率的な運営の在り方に関する調査研究」について、同調査の検討委員であった名古屋市総合リハビリテーションセンター 視覚支援課長 田中雅之氏より調査結果の報告も行われました。
 報告では、調査から見えた現在の歩行訓練に係わる問題点を取り上げ、より良い訓練を実施していくためには機能訓練の報酬や職員配置基準の見直しを行い、さらに同行援護を施設通所にも利用できるようにすることなど、さまざまな改善が必要なことを指摘しました。

報告書

  • 厚生労働省平成28年度障害者総合福祉推進事業
    「視覚障害者のニーズに対応した機能訓練事業所の効果的・効率的な運営の在り方に関する調査研究」について

     報告書はこちらで閲覧できます。点字データ・デイジーデータ・墨字データを公開中です。
     http://nichimou.org/notice/170406-jimu/

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