JDF災害総合支援本部が報告会を開催
4月18日、衆議院第二議員会館において日本障害フォーラム(JDF)主催の「JDF災害総合支援本部 報告会」が開催され、国の防災施策担当者・国会議員・自治体担当者・当事者団体担当者等、約140名が出席し、障害者と災害について情報交換が行われました。
今回は、熊本地震から1年、東日本大震災から6年が経過したことを受け「誰もが取り残されない復興とまちづくりに向けて」と題し、被災地である東北3県と熊本県の関係者から、これまでの被災支援活動報告が行われました。
パネルディスカッションでは、「本当に障害者福祉施設を福祉避難所に指定して機能するか?」「まだまだ復興途上で、私たちの事を忘れないでほしい」等、支援者や当事者による論議が交わされました。
日本盲人会連合からは及川清隆副会長(社会福祉法人岩手県視覚障害者福祉協会理事長)が出席し、視覚障害者の視点から東日本大震災と熊本地震に関する報告を行いました。
及川副会長は、熊本地震においては福祉避難所や仮設住宅に移動してきた視覚障害者への歩行訓練が行われておらず、行動面で困難さがあったことや、障害者が安心して利用することが出来ない福祉避難所の問題、災害時の実行計画が用意されていない自治体の問題等を指摘し、災害に関連する法改正の必要性を訴えました。