JR東日本 新型ホームドアを視覚障害者が検証
平成28年12月22日、日盲連はJR東日本からの要請を受け、JR横浜線の町田駅のホームの一部に試験導入された新型ホームドア(スマートホームドア)について、視覚障害当事者を交えた実機の検証と意見交換を行いました。
JR東日本では、利用客の安全確保を守るための方策としてホームドアの早期導入を進めており、早期導入を実現する上で課題となっているホームドア軽量化や施工期間の短縮、風圧の影響緩和、車両の改造などを解消するために、今回の新型ホームドアの開発が行われた。新型ホームドアは開口部となる扉はアルミ製のパイプと板で作られ、2枚の扉が左右に開閉する仕組みになり、移動する扉と収納部の壁の一部には空白部分がある構造になっている。
検証は、東京都盲人福祉協会の笹川会長、町田市視覚障害者福祉協会の岡部会長、
日本盲人会連合の橋井常務理事など、計5名の視覚障害者が参加をし、視覚障害当事者の視点から新型ホームドアの検証を行った。検証の結果、扉下の空白部分が広く、扉の位置確認が白杖では難しい事と子供がくぐってしまう恐れがあることや、弱視者にとって配色が見づらい可能性がある点などが指摘された。
JR東日本からは、指摘された内容を考慮した上で新型ホームドアの改良を検討し、ホームドアの早期導入が進むよう、更に計画を進めていくと回答がありました。