鉄道駅ホームドア増設と駅員の配置について要望
日盲連は、11月27日、石井啓一国土交通大臣に対し、鉄道輸送における安全配慮の促進を求めて緊急に要請を行った。鉄道駅の無人化が進む中、視覚障害者が駅ホームから転落するなどの事故が相次いで いるところから、視覚障害者が駅ホームから転落し駅員がいない時間帯であったため、利用客によって救出されたが鉄道会社からも気づかれず報道もされなかったという最近発生した事故を受けて、緊急にホームドア等の設置の促進とホーム上の駅員の常時配置を求めて要望書を提出したもの。
要望書は、鈴木孝幸副会長と藤井貢組織部長が同省鉄道局に持参し、担当官と意見交換をした。鉄道局からは、課題は十分認識しているが、鉄道の安全策は鉄道各社が独自に安全基準を定めており、全国一律の基準を定めることは難しいが、それぞれの鉄道会社の実情に応じた安全策を促進するよう取り組みたい。
また、ホームドアについては、現在乗降客10万人以上の駅について順次優先的に設置を進めているが、10万人未満の駅へのホームドア設置にインセンティブを付与するため、税制措置の拡充を要求していることなどの回答があった。
(1)国土交通省への要望書
日盲連発第97号 国土交通大臣 石井 啓一 殿 社会福祉法人 日本盲人会連合 鉄道輸送における安全配慮に関して 秋冷の候、貴職におかれましてはますますご健勝の事とお慶び申し上げます。 記 1 ホームドア等の早急な設置 |