【点字データ(bes形式)を追加】日盲連フェスティバル、企画展《映画で知ろう!!視覚障害者のこと》配布資料のデータを公開!!

2017年11月27日

【更新履歴】11月27日:点字(bes形式)データを追加しました。公開が遅くなり、誠に申し訳ありません。こちらからどうぞ!

 アプリ「UDCast」の普及により、視覚に障害のある方もない方も、同じ劇場で同じ作品を一緒に楽しむことができるようになりました。是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』が、全国ロードショー作品としては初めて全ての上映劇場・上映回で「UDCast」に対応したことも話題になりました。
 人々に感動や興奮を届ける映画には、俳優・女優が視覚障害者を演じた映画や、障害当事者自身が出演した映画もあり、素晴らしい作品がたくさんあります。そんな作品を通して、視覚障害のことをもっと皆様にご理解いただきたいと考え、第5回日盲連フェスティバルでは《映画で知ろう!!視覚障害者のこと》を企画しました。

 日盲連フェスティバルは、あいにくの雨でした。
 悪天候にくわえ、さまざまな事情のため足を運ぶことができなかった皆様にも、ぜひこの企画展をお楽しみいただきたく、画像や音源や予告動画などを交えながら当日の会場を再現してみました。

 ご紹介する映画は、『ちょき』『光』『もうろうをいきる』の3本です。視覚障害者と映画の世界、どうぞお楽しみください!!

表紙

【当日配布資料】

企画展《映画で知ろう!!視覚障害者のこと》
 2017年10月21日 発行

 編集:社会福祉法人日本盲人会連合 情報部
 電話:03-3200-6169
 E-mail:jouhou@jfb.jp

 発行:社会福祉法人日本盲人会連合
 東京都新宿区西早稲田2-18-2
 電話:03-3200-0011(代表)
 FAX:03-3200-7755
 WEB:http://nichimou.org/

『ちょき』

 盲学校に通う視覚障害者の少女と、美容師のおじさんの恋を描いた、とてもかわいい恋のお話です。上映期間中に日盲連とコラボ企画が実現し、金井純一監督と大胡田誠弁護士・SPAN理事の上田喬子さんによるトークショーが開催されました。

 ※予告編には、音声ガイドがありません。ご了承下さい。

小さな街の小さな美容室。
盲目の少女と美容師のおじさんの、ていねいで、いとおしい、小さな恋の話。

自然豊かな和歌山市の商店街にある美容室“HATANO”。
レコードとコーヒーが好きな波多野直人は美容師を、
妻・京子は美容室の二階で書道教室をしていた。
7歳の瀬戸サキは、その書道教室に通っていた問題児だが、
京子はサキを自分の娘のように可愛がっていた。
直人と京子の間に子供はいなかった。
時は経ち十年後、一本の電話がかかってくる。
それは十年前のある事件以来会っていなかったサキだった。
彼女は視力を完全に失っていた。
直人も最愛の妻・京子を五年前に亡くしていた。
空白の十年間に何があったのか。
サキの想いを知り、直人はある大きな決意をする・・・。

 ※映画『ちょき』公式WEBサイト(http://choki-movie.com/)から引用

映画「ちょき」、そのあたたかく優しい余韻の中で~金井純一監督×大胡田誠さん&上田喬子さんクロストーク~(日盲連 声のひろば平成29年1月号から)

【写真の説明】渋谷HUMAXシネマ(東京都渋谷区)で上映終了後に行われたトークショーから

『光』

 音声ガイドの制作にかかわる女性と視力を失いゆくカメラマン、そんな2人の葛藤や衝突が、そして惹かれ合う姿が作品を通して描かれます。生命の力強さにあふれた作品です。「日盲連 声のひろば」平成29年6月号では主演の永瀬正敏さんが出演、インタビューでは映画『光』への熱い思いを語っています。

 ※予告編には、音声ガイドがありません。ご了承下さい。

視力を失いゆくカメラマンと出逢い、彼女の何かが変わりはじめる-

単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は、とある仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。
美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛立ちながらも、彼が過去に撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつかこの場所に連れて行って欲しいと願うようになる。
命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼の葛藤を見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめるー。

 ※『光』公式WEBサイト(http://hikari-movie.com/)から引用

≪INTERVIEW≫映画『光』 中森雅哉役 永瀬正敏さん(日盲連 声のひろば平成29年6月号から)

【写真の説明】新宿バルト9(東京都新宿区)では、音声ガイド体験ブースが設けられました。

『もうろうをいきる』

 視力と聴力に障害のある方を、「盲ろう者」といいます。本作は盲ろう者7人の日々の生活を追ったドキュメンタリー映画で、東京大学先端科学技術センター教授で全盲ろうの福島智さんが出演しています。

 ※予告編には、音声ガイドがありません。ご了承下さい。

ぼくの指に きみの指がふれたとき そこに言葉が生まれた

目が見えなくて耳が聞こえない人のことを、盲ろう者といいます。
盲ろうの人たちは、指で触れあうことで世界とつながっています。地域で支えあいながら暮らしている盲ろうの人たちを、全国各地に訪ねました。
この作品は盲ろう者の人たちをめぐる映画ですが、同時に人びとは誰も皆いろいろな可能性を持ってつながっていて、そのつながりの中から常に希望の糸を紡いで暮らしていることを伝えたいと思いました。人は独りではない=その瞬間をつかまえるような撮影を目指して、盲ろう者と周囲の人たちとの関係性をまじろがずカメラで見つめました。『もうろうをいきる』は、そのような眼差しを持った映画です。
私たちが生きていくことの原点が、盲ろうという“障害”の中につまっていることを、この映画から発見してほしいと願っています。

 ※『もうろうをいきる』公式WEBサイト(http://mourouwoikiru.com/)から引用

【特集】映画「もうろうをいきる」~指で奏でる人と人のつながりの記録~(日盲連 声のひろば平成29年9月号から)

【写真の説明】ポレポレ東中野(東京都中野区)で上映終了後に行われたトークショーから