第58回日視連関東ブロック協議会千葉県大会

2024年3月26日

 第58回日本視覚障害者団体連合関東ブロック協議会千葉県大会が、3月3日(日)、4日(月)の両日、TKP東京ベイ幕張ホールを会場に開催されました。関東ブロック協議会12団体より会員、関係者350名が参加しました。
 
 3日の式典では、主催者挨拶、6名のご来賓の方々からご祝辞をいただきました。次の基調講演では、埼玉県深谷市のひとみ園施設長・茂木幹央氏による基調講演が行われました。そして、生活分科会、バリアフリー分科会、職業分科会では、提案議題が提出され、活発な意見交換が行われました。青年分科会、女性分科会ではそれぞれ講演が行われました。午後6時から105名の方が集い楽しい懇親会が開催されました。
 
 4日の全体会議では、竹下会長による日視連情勢報告、鈴木ブロック長より、関ブロ令和5年度事業報告があり、各分科会の報告と、第77回熊本大会への提出議題が報告され、宣言案、決議案が読み上げられ採択されました。そして、次期開催団体の代表より挨拶がありました。

  採択された内容は次の通り。

1.制定から22年目を迎えた補助犬法の更なる啓発を図り、盲導犬同伴者の入店拒否、乗車拒否、宿泊拒否を無くし、盲導犬ユーザーが安心して外出できるよう関係当局の理解と協力を要望する。
2.視覚障害者のホーム転落事故を無くす為、駅構内のバリアフリー化の促進、ホー厶柵の増設、内方線付き点状ブロックの必置、乗降客が少ない駅には音声誘導等の安全対策を要望する。
3.踏切横断安全確保の為、全ての踏切にはエスコートゾーンの敷設と、音声等で踏切が確認できるような安全対策を要望する。
4.音響式信号機は「歩行時間延長信号機用小型送信機」やスマホ等に対応して誘導音を時間を問わず作動させる事ができるよう要望する。
5.日常生活用具の給付にあたっては、当事者のニーズにあった品目の支給と、限度額、耐用期間の見直しを要望する。
6.視覚障害者にもわかりやすいハザードマップ作成と、災害発生時には視覚障害者の安否確認、避難誘導、情報提供等の特段の配慮を要望する。
7.本年4月1日より義務化される合理的配慮について、視覚障害者の希望にそった配慮が成されるよう、国や地方自治体は関係事業者への周知徹底を要望する。
8.急速なデジタル化の発展に伴い、視覚障害者が取り残されることのないよう、研修やサポート体制の充実を要望する。
9.国や地方自治体はヘルスキーパーや事務職など視覚障害者の雇用と、職域の拡大、職場環境の整備等の就労支援を要望する。
10.スーパーやコンビニ等のセルフレジについて、視覚障害者が利用できるよう、支援者の配置や拡大文字、音声案内の導入等の対策を要望する。
11.テレビ放送におけるニュース速報の音声化と字幕の文字拡大を要望する。
12.代筆・代読の意思疎通支援事業を地域生活支援事業の必須事業とし、同行援護と一体的に利用できるよう要望する。