全国視覚障害女性研修大会が福島で開催

2022年9月17日

 「第68回全国視覚障害女性研修大会 北海道・東北ブロック(福島大会)」が、8月31日にコラッセふくしまを主会場に女性協議会会員、関係者約200名がZoomとYouTubeを活用し、ハイブリッドで開催されました。
 午前に全国代表者会議、午後に開会式、研修会として、レポート発表・意見交換会、大会議事・閉会式を行いました。午前の全国代表者会議では来年3月の役員改選に伴い、佐藤成恵さん(札幌市)・小野美智子さん(栃木県)・小池恭子さん(名古屋市)が承認され、ほか6つの議事すべてを採択しました。
 昼食・休憩時間には、講師・鶴賀イチ先生による「さとうひろしさんと『電話講演会』(児童詩「青い窓」佐藤浩氏関連)」をYouTubeで配信しました。
 午後の開会式では女性協顧問である高階恵美子衆議院議員、石田昌宏参議院議員よりご挨拶をいただきました。また、福島県より内堀雅雄知事・木幡博市長からご祝辞をいただき、レポート発表・意見交換会では、テーマ「災害を乗り越えて、今、伝えたい事~震災、豪雨、コロナ禍」で6ブロックより6名の発表が行われました。
 福島会場とZoomを通して発表者への感想、意見や情報交換も含め、体験談等、沢山の声がありました。大会議事では、宣言・11項目の決議が採択されました。
 閉会式では、次年度開催団体神奈川県視覚障害者福祉協会鈴木孝幸理事長より挨拶があり、第69回全国視覚障害女性研修大会関東ブロック神奈川大会は、令和5年8月30、31日に神奈川県藤沢市で開催されます。

採択された決議項目は次の通り
1.食品の賞味期限・消費期限の記載は、視覚障害者にもわかりやすいように、文字を大きくすることを要望する
2.スーパーマーケットなどでは有人レジの台数を増やすことを要望する
3.セルフレジのカードやお札の投入口などの表示を拡大文字にすること、またはっきりとわかりやすい音声案内をつけることを要望する
4.テレビ放送におけるニュース速報の音声化と外国語の日本語吹き替え、字幕の文字拡大と時間延長を要望する
5.全国どこでも確実に代筆支援が受けられるよう要望する
6.視覚障害者が操作しやすいスマートフォンなどの情報端末を開発すること及び全国の自治体において研修やサポート体制を充実することを要望する
7.視覚障害者にも使いやすいセルフレジ、キャッシュレス端末機器及びATM等の普及を国から民間企業等に働きかけることを要望する
8.子育て支援を地域格差なく受けられるよう要望する
9.視覚障害女性が犯罪から自分の身を守るためのツールを開発し、日常生活用具給付品目として追加するよう要望する
10.災害時の情報伝達・避難・誘導・避難所生活等に関し、視覚障害者のための具体的な方策を要望する
11.最低限の文化的生活を保障するために障害基礎年金の増額を要望する

福島大会の講演、研修会・大会議事・閉会式の動画は、女性協議会のYouTubeチャンネルで公開しています。
〇第68回全国視覚障害女性研修大会 https://youtu.be/S-3nFjanqwM

〇鶴賀イチ先生 さとうひろしさんと『電話講演会』https://youtu.be/De8y1_nlXxI