第63回岡山県視覚障害者福祉大会を開催

2021年11月25日

 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による「第63回岡山県視覚障害者福祉大会」が11月21日、岡山市北区の岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館で、会員・関係者約120余名が参加して開かれました。

 片岡美佐子会長の開会の挨拶に続き、組織功労の会員に対する表彰状、点訳・朗読奉仕活動、長年にわたる心のバリアフリーを実践した旅行の提供をしているバス会社に感謝状の贈呈が行われ、来賓から祝辞が述べられました。議事では情勢報告に続いて、大会宣言と7項目の決議を採択。最後に、協会主催の、文芸作品コンクールの表彰が行われ、盛会の内に閉会しました。

 同大会で決議された要望事項は次の通りです。

1.「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)に基づいて、地方自治体が計画作成と予算化を進めるよう要望する

2.同行援護事業所、従業者数を確保するとともに、同行援護事業における地域間格差をなくし、個人のニーズに合った支給量を得られるように要望する

3.重度障害者等就労支援特別事業として、通勤に同行援護が利用しやすいものにすることを要望する

4.あん摩師等法19条を死守し、視覚障害あはき師への支援策の確立や無資格医業類似行為者の取り締まり強化によって、視覚障害あはき師の生計と職業領域が維持されるよう要望する

5.視覚障害者が必要とするすべての交差点への、音響式信号機、エスコートゾーンおよび誘導用ブロックの設置を要望する

6.スーパーマーケットやコンビニ等がセルフレジ化した場合でも、視覚障害者が1人で利用できるよう、店員(支援者)の配置や、店員対応のレジを残すことを要望する

7.視覚障害者が使いやすい音声機能対応のフィーチャーフォンの製造を続けていただくよう要望する