日視連 青年協議会 シンポジウム開催

2021年7月28日

 7月18日、日視連青年協議会主催のシンポジウム「視覚障害者青年の就職活動、就労のリアル」がオンラインで開催されました。

 今回のシンポジウムは青年協議会が2019年に実施した「視覚障害児の教育状況アンケート」の結果で、視覚障害のある学生の主な進路先について聞きたいという声が多く寄せられたことを受けて行われました。
 学生に役立つ情報を提供したいと青年協議会が毎年開催している社会対策研修会の一環として実施され、大学生の17名の参加を含む約50名が参加しました。

 シンポジウムは2部構成になっており、第1部では、大学を卒業し、民間企業に勤めている3名の視覚障害当事者の体験談、第2部では、社会福祉法人日本視覚障害者職能開発センターの柳田友和さんによる「就職活動を始める前に知っておくべきこと」と題した講演が行われました。

 第1部に登壇した3人は、自分の就職活動の体験から、「リクナビ」や「マイナビ」等の就職情報サイトに登録することと合わせて、障害者の採用に積極的な企業を検索できる「クローバーナビ」や「アットジーピー」等のサイトを活用すること。また、自分ができること、できないこと、必要とする支援を応募段階や面接時に先方に伝えることで、お互いのミスマッチを解消し、働きやすい環境を整えてもらうことが重要であること。何社も書類選考が通らないことや、面接でうまくいかないこともあると思うがめげずに就職活動を続けてほしいとアドバイスを送っていました。

 第2部の柳田さんは、就職前にパソコンのタイピング等を練習するなど技術的な能力を磨くこと、視覚障害者への配慮の方法を知らない人が多いので自分から手助けを求めること、日頃から健常者と積極的に関りを持ってほしいとし、就職活動に向けて前準備の必要性を訴えていました。

 その後、質疑応答が行われ、自己分析、就職先の見つけ方、必要な支援機器等に関して活発な意見交換が行われました。

 当日のシンポジウムの様子は日本視覚障害者団体連合 青年協議会YouTubeチャンネル(URL:https://youtu.be/SMiUAXPzkuI)で配信中です。
下記動画から研修会をみることができます。