ブロック強化事業 静岡でブラインドボクシング体験

2019年12月3日

日視連、スポーツ協議会より本年度のブロック強化事業についてお知らせします。

11月10日(日)、静岡県視覚障害者協会主催の「ニュースポーツ体験会」を実施しました。本事業は、スポーツを通して会員と地域の方々との交流と視覚障害者への理解啓発を目的として毎年開催している行事です。

今年度は、カローリングとブラインドボクシングの体験会を実施しました。参加者は、ボランティア(地域中学校テニス部、ブラインドボクシング協会)を含め55名(当事者20名)でした。

1つ目の競技、カローリングとは、氷上ではなく室内でカーリングができるように考案されたニュースポーツです。しずおか健康長寿財団から紹介があり、昨年度から実施しています。ジェットローラと呼ばれる、ローラーのついた球を投げ、的に入った球の距離や数を競うものです。カーリングさながら、床面に膝をつき、上部のハンドルを軽く握り、2、3回前後に軽く滑らせ、目標に向けて押し出すように投球します。運動量は少なめですが、フロアを滑るローラーの音に耳を澄ませ的までの距離を予想したり、ジェットローラーを投球する力加減を調整したりして、頭脳戦を仲間と楽しむスポーツとしてはおススメです。

もう一つは、ブラインドボクシングの体験をしました。こちらは、都盲協青年部が9月に実施した体験会(青梅)に参加し、本協会でも実施することにしました。当日は、ボランティアスタッフとしてブラインドボクシング協会会長(佐野雅人氏)や関東支部の代表(村松竜二氏)や地元静岡のボクシングジム会長とそれぞれの協会員の皆様にご協力いただきました。

ブラインドボクシングとは、視覚障害者である競技者はアイマスクをし、相手役となるトレーナーとペアで実施する競技です。競技者はトレーナー相手に種々のパンチで攻撃する技術を競います。トレーナーは首に鈴を装着し、リング上の自分の位置を競技者に知らせるよう、鈴の音をならしています。トレーナーは軽くパンチを出し、競技者に自分の位置を知らせたり、競技者の防御がおろそかになっていることを気付かせたりしますが、攻撃はしないルールなので、安全です。2分間の競技ですが、実際にやってみるととても長く感じるもので、終了後は肩で大きく息をしている状態になります。日頃運動をあまりしない方でも、エクササイズ目的としてとてもよいスポーツではないかと思いました。

本事業は、日視連スポーツ協議会のブロック強化事業の助成を受けて実施されたものです。本年度の助成事業の申し込みは終了していますが、日視連加盟団体で来年度の事業でスポーツに関する事業を実施する際には、スポーツ協議会事務局(Eメールsp-jimu@jfb.jp)までご連絡ください。

令和元年度ブロック強化事業は次の通りです。カローリング、ブラインドボクシング体験会(東海ブロック)、タンデム自転車体験会(関東ブロック)、スポーツ吹き矢(北海道ブロック)。