国交大臣に鉄道駅の安全対策に関する要望書提出

2020年9月24日

 9月23日、日本視覚障害者団体連合 竹下義樹 会長と三宅隆 情報部長が国土交通省(東京都霞ヶ関)の大臣室を訪れ、赤羽一嘉 国土交通大臣に「鉄道駅の安全対策に関する要望書」を手渡しました。今回の面談は、JR阿佐ヶ谷駅の事故発生後、現場に足を運び調査を行った公明党の高木美智代 衆議院議員、岡本三成 衆議院議員などの働きかけにより実現したものです。

 竹下会長は「これまでホームドアの整備が進んでいくことで視覚障害者が安心して鉄道駅を利用できるようになってきている。しかし、未整備の駅がまだまだあるため、阿佐ヶ谷駅のような事故が起きてしまっている。引き続きスピード感を持って整備してほしい」と要望しました。また、新型コロナウイルス感染防止に伴う「新しい生活様式」により、声かけが減っていることにも触れ、駅係員等からの声かけを促すようにとソフト面での対応についても述べました。

 赤羽国交大臣からは、ホームドアの整備について駅単位の整備目標に加えて番線単位での目標を定めること、利用者10万人未満の駅であっても必要なところへの整備を促進すること、更なる声かけの強化を推進すること、ICTを活用した安全性向上についても検討すること、今後、駅ホームにおける視覚障害者の安全対策検討会を設置することなどについて報告がありました。

 なお、提出した要望書は、日視連ホームページ(http://nichimou.org/notice/200923-jimu/)で全文を公開しています。