信号機に関する要望について警察庁で意見交換

2020年3月5日

 去る2月20日、日本視覚障害者団体連合は昨年8月2日に提出した「信号機に関する要望」について、警察庁を訪問し、意見交換を行いました。この要望は、一昨年12月7日早朝に発生したJR山手線駒込駅前の都道横断中における視覚障害者の交通死亡事故を受けたものであり、当日、日視連から橋井正喜常務理事と三宅隆情報部長が参加しました。

 意見交換の中で、音響式信号機の24時間作動または信号機の色が確認できる代替手段の確立を早急に検討することについては、24時間常時鳴らすことは難しいが、スマートフォンアプリや代替手段を用いることによる信号機の状態確認については取り組んでいること。
 また、全国約20万機ある信号機のうち、音響式信号機は1割ほどの設置に留まっているが、もっと設置を進めていきたいと考えていること。
  設置が必要な箇所がある場合は、各都道府県警に要望してほしいことが、警察庁から述べられました。

 日視連からは、視覚障害者が24時間安心して道路を渡れるよう、シグナルエイドを含め代替手段を利用した信号の状態把握ができるよう引き続き進めてもらうとともに、音響式信号機設置状況の周知、設置に関する地域委員会への地域当事者団体の参加を要望しました。