第2回日視連公務員交流会開催

2019年12月11日

 日本視覚障害者団体連合(日視連)は11月30日、日本盲人福祉センターにおいて、「第2回公務員交流会(国家公務員障害者選考試験等合格者並びに支援者交流会)」を開催しました。

 日視連総合相談室では、昨年8月、中央省庁における障害者雇用の不適切計上に関わる問題(いわゆる障害者雇用水増し問題)に端を発し、これまで2回実施された人事院障害者選考採用試験の受験者に対して支援を行ってきました。今回の交流会もその一環として行われたもので、5月18日に続く2回目の開催となりました。

 今回は、現役の視覚障害公務員や支援者など総勢約40名が集り、熱気のある交流会となりました。なお、参加した公務員の方の内訳は、国家公務員20名、地方公務員6名で、この内、新規採用者は12名でした。

 竹下義樹日視連会長は挨拶の中で、日視連の名称変更の意義について触れた後、今回の「水増し問題」で多くの視覚障害者が国家公務員あるいは地方公務員となられたことを歓迎しました。その上で、「今まだ公務部門における障害者雇用には様々な問題や課題があるが、国の審議会などではこれまで議論されてこなかったことが議論されはじめている。皆さんが実際に働くことで問題意識を共有し、声を挙げていくことが必要であり、そのためにも、このようなネットワークを次に繋いでいって欲しい」と述べました。

 参加者全員の自己紹介の後、厚生労働省職員で全盲の吉泉豊晴氏が「視覚障害国家公務員としてこれまでの職業生活を振り返って」のテーマで講演し、後に続く仲間に対してエールを送りました。

 今回の交流会で出された要望などは、今後折を見て国に働きかけていくことになりました。また、今後も定期的に交流会を継続していくことも確認されました。