第88回雇用分科会開催

2019年10月16日

 8月22日、東京都港区の中央労働委員会会館にて、「第88回労働政策審議会障害者雇用分科会」が開催され、日本盲人会連合(現・日本視覚障害者団体連合)から竹下義樹会長が出席しました。

 今回の議題は、
1.障害者の雇用の促進等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)
2.障害者雇用対策の政策目標について

 議題1.については、障害者雇用促進法の改正を受けて、同法の施行規則の一部を改正する省令案要綱が諮問され、妥当と認められました。これらの審議の中で、議題1.に関して、竹下会長は、国及び地方公共団体の任命権者による障害者雇用推進者の選任及び障害者職業生活相談員の選任については、事業所単位とあるが、具体的な事業所の単位について質問するとともに、「国及び地方公共団体の任命権者による任免状況の公表」について、やむを得ない場合には、その内容を発表しないことがあるとすることについて、その理由を質しました。特に、任免状況の公表については、個人のプライバシーを考慮するのは当然だが、一部非公表になるのは違和感があり、発表の仕方を検討するよう要望しました。

 また、議題2.については、基本的には提案に賛成しつつ、特に、就職率だけでなく定着率に着目する必要があると指摘しました。その上で、障害の種類別、部位別、程度別に、どのような支援、合理的配慮、雇用管理が必要かを、政策の中に生かすためにも、「61調査」(毎年6月1日現在で厚生労働省が実施)において、障害の部位別のデータ集約、報告作成を要望しました。

 今回の会議資料は厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=TbJBG4A5HOoivD3fY)に掲載されています。