第二回視覚障害者雇用の未来を考えるフォーラム開催

2019年7月3日

 日盲連は公益社団法人NEXT VISION(以下、ネクストビジョン)、兵庫県視覚障害者福祉協会との共催で、6月23日、神戸アイセンターにおいて、「神戸発、第二回視覚障害者雇用の未来を考えるフォーラム」を開催し、県内外から170人余が参加しました。

 フォーラムは兵庫県視覚障害者福祉協会相談業務を担当する赤堀浩敬氏、日盲連就労相談員としてネクストビジョンと連携し就労相談を担当する岡田太丞の両氏による司会進行の下、進められました。

 冒頭、岡田氏から今年は就職活動を切り口とした内容となっている旨説明がありました。続いて、ネクストビジョンの高橋政代理事から活動報告、並びにトピックス報告がありました。
 その後、主催者を代表し、竹下義樹日盲連会長が挨拶に立ち、今年10月より日盲連の名称が日本視覚障害者団体連合となることや、国家公務員障害者採用試験において一次試験を突破した多くの視覚障害者が二次試験(面接)を突破出来なかったと説明がありました。

 続く、第一部では視覚障害者として就職活動経験のある11名が自らの就職活動体験を発表しました。面接時の心構えや具体的な工夫等、今後、就職活動を行う当事者をはじめ関係者にとっても有益な体験発表となりました。
 その後、日盲連とネクストビジョンによる就労相談事業を支援する就労相談人材バンクのメンバー紹介があり、続いて、プロップステーション理事長の竹中ナミ氏をはじめ、就職活動経験のある当事者、企業の人事担当者、産業医の4人によるパネルディスカッションが行われました。その中で企業において視覚障害者の雇用が少ない現実を踏まえ、その原因がどこにあるのか、また採用する立場からどのような視覚障害者なら採用したいかといった意見をはじめ、就労継続の為のジョブコーチの必要性についても意見が交わされました。会場からの質問も数多くあり、中には竹下会長、高橋理事への質問もあり、全員参加型の活気あるパネルディスカッションとなりました。

 その後、共催団体を代表して兵庫県視覚障害者福祉協会の田中環会長、ネクストビジョンの三宅養三代表理事による閉会の挨拶が行なわれました。最後に、就労相談の分野では、今後とも日盲連、ネクストビジョン、兵庫県視覚障害者福祉協会の連携が必要という意見の重要性を確認し終了しました。