代筆・代読支援の普及に向けたシンポを開催

2019年3月13日

 3月4日、日本盲人会連合主催による 厚生労働省受託平成30年度障害者総合福祉推進事業視覚障害者への代筆・代読支援に関する調査研究「視覚障害者向け代筆・代読支援の普及に向けたシンポジウム」が東京都新宿区の「ワイム貸会議室高田馬場」で開催されました。あいにくの天候にも関わらず全国から約100名が来場し、関心の高さがうかがえました。

 開会にあたり、日本盲人会連合竹下義樹会長は「日本中で代筆・代読サービスを実施できる体制を創り出すために、日盲連としても厚労省、自治体の協力が得られるまで続けたい。シンポジウムがひとつのステップとなることを期待している」と挨拶されました。

 続いて、厚生労働省自立支援振興室情報・意思疎通支援 高村茉里奈係長から、意思疎通支援における代筆・代読について基調講演が行なわれ、日盲連 橋井正喜常務理事からは「視覚障害者への代筆・代読支援に関する調査研究」の結果報告があり、厳しい現状が明らかにされました。

 パネルディスカッションでは「視覚障害者向け代筆・代読支援をもっと普及させるには?~現状と課題の整理~」をテーマに熱い議論がくり広げられました。

 パネリストとして、Cocktailz(カクテルズ) 伊敷政英代表、神奈川県視覚障害者福祉協会 鈴木孝幸理事長、我孫子市健康福祉部障害福祉課 竹井智人主査長、名城法律事務所豊田事務所 田中伸明弁護士、視覚障害者生活情報センターぎふ 棚橋公郎部長、新潟大学 渡辺哲也准教授の6名が登壇し、コーディネーターを慶應義塾大学 中野泰志教授が務められました。

 会場からも多くの声が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

 なお、報告書は4月上旬にまとめられる予定です。