JR東日本が我孫子駅でサービス品質向上研修会

2019年2月4日

 JR東日本我孫子運輸区は、1月31日、「『声かけ・サポート』運動推進のために~視覚障害者・聴覚障害者に焦点を当てる~」をテーマに、常磐線我孫子駅に近接する第1訓練室で研修会を行いました。

【右写真の説明】講演をする日盲連 三宅情報部長

 研修会には、常磐線を担当する東京支社・水戸支社の管理者・運転士・車掌など乗務員区所のサービス品質推進委員30名余が参加しました。開会に先立ち、我孫子運輸区長による主催箇所長挨拶、来賓挨拶の後、日本盲人会連合 三宅 隆 情報部長より「視覚障害者と鉄道について」をテーマとした講演が行われました。
 三宅情報部長は、視覚障害者は全盲者とロービジョンがいること、ロービジョンにはいろいろな見え方があり見え方によって困りごとが異なることを解説し、具体的に何を頼りに歩行しているのか、慣れた駅でも移動に困る場合があることなどを述べました。また、実演を交えながら点字ブロックをどのように利用して歩いているのか、声かけのポイントと移動介助方法、してはいけない介助について説明しました。講演後、我孫子駅ホームに移動し、参加者はロービジョンキットを装着し白杖を持って、見えない・見えにくい中でのホーム上を歩く体験を行いました。

【写真の説明】移動介助方法の悪い例を実演する日盲連 三宅 情報部長

 最後に、三宅情報部長と我孫子市視覚障害者協会 木下正会長より感想が述べられました。さらに木下会長は、研修会開催に対する感謝の意を表し、その後改めて慣れた駅でも環境の変化により移動に困ることがあるため声かけやサポートをお願いしたいこと、エレベーターの新設は視覚障害者だけでなく他の障害者や高齢者、ベビーカー使用者にとっても便利となるため整備を進めてもらいたいことなどを述べました。

【写真の説明】ロービジョンキットを装着し、見えない・見えにくい中でホーム上を歩く参加者