駅ホームにおける安全性向上のための検討会

2018年12月27日

 12月21日、日本盲人会連合は国土交通省が主催する「第8回駅ホームにおける安全性向上のための検討会」に参加しました。同検討会は、平成28年8月に発生した視覚障害者の鉄道駅ホーム転落死亡事故をきっかけに立ち上げられ、駅ホームにおける安全対策をハード面とソフト面の視点で検討を行っています。

今回は、同年12月に策定された「中間取りまとめ」を受けて、昨年から今年にかけての安全対策の進捗状況の報告と意見交換が行われ、全国の鉄道事業者及び視覚障害関係団体が参加しました。日盲連からは竹下義樹会長が出席し、新型ホームドアの開発に際しては開発段階から視覚障害者の意見を取り入れること、視認性の効果が実証されたホーム端の塗装(CPライン)の導入を進めると同時に、弱視者の誤認を防ぐために内方線付き点状ブロックを併せて敷設すること等を要望しました。また、参加者からは効果的な安全対策についての事例紹介があり、日盲連からは、接遇研修において視覚障害当事者が講師を行うこと、視覚障害当事者団体、鉄道事業者、自治体が連携することでソフト面対策の周知が効果的になることを紹介しました。