障害者選考試験について日盲連が声明

2018年11月2日

 中央省庁及び地方自治体等の「障害者雇用水増し問題」を受けて、人事院は10月24日、障害者を国家公務員の常勤職員として採用する統一選考試験を平成31年2月3日に実施すると発表しました。

 この発表によると、点字と拡大文字による出題や時間延長の合理的配慮が行われますが、点字受験に限り、希望すれば音声パソコンの併用が補助的に認められるとの内容でした。

 これは視覚障害者に対する合理的配慮として極めて不十分であり、不必要な差別を生みだすことにつながる為、日本盲人会連合は試験の早急な改善を求め、10月31日付けで声明を発表しました。

 声明は次の通りです。
 1.受験者と試験実施者との間で、個別の配慮に関する十分な話し合いがもたれること
 2.拡大文字についても音声パソコンの併用を認めること
 3.音声パソコンのみでの受験も認めること
 4.作文についても時間延長を認めること
 5.今後、音声パソコン以外の音声媒体も検討し、受験者が選択できるようにすること。

 声明に関する主旨、全文は、日盲連ホームページ(http://nichimou.org/notice/181101-jim-2/)をご参照ください。