文科省で学校卒業後における学び推進有識者会議

2018年10月11日

 10月3日、「第10回学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議」が文部科学省にて開催され、日本盲人会連合から三宅隆情報部長が参加しました。

 文科省では、障害者権利条約の批准や障害者差別解消法の施行といった社会的な動きがある中で、平成29年4月「特別支援教育の生涯学習化に向けて」と題する大臣メッセージを出し、障害者の生涯を通じた多様な学習活動を支援するための取組みを開始しました。

 同有識者会議では、障害当事者等が、課題への対応や人生の充実のために生涯を通じて学ぶことのできる社会に向けた仕組みづくりを考えるという観点を課題認識の根底に据え、学校卒業後における障害者の学びに係る現状と課題を分析し、その推進方策について検討を行うため議論を重ねてきました。

 今回、有識者会議で論点整理された方策に対して、関係団体へのヒアリングが行われました。

 三宅情報部長は、論点整理の中心が特別支援学校を卒業した方になっていることについて、一般校や大学などの高等教育機関等で学んだ方々、さらに社会に出てから視覚障害当事者になった方々も含めた方策が必要であると述べました。

 また、学びの場の整備に当たっては、個々のニーズにあった形式での教材の提供、特別支援学校や各自治体、学習センターなどで開催される学習会等の情報が、視覚障害当事者にも適切に提供される必要があるとし、視覚障害当事者が健常者とともに参加できる、共生型学習環境を整備することの必要性を述べました。