下神明駅で転落事故を検証

2018年9月21日

 日本盲人会連合は9月11日、東急大井町線「下神明駅」において、4日午後に同駅で発生した視覚障害男性が駅ホームから転落し電車に轢かれ死亡した事故を受け、現場検証を行いました。

【右写真の説明】
転落事故があった東急大井町線『下神明駅』のホーム。

 当日は、日盲連から佐々木宗雅組織部長、東京都盲人福祉協会から笹川吉彦会長及び地元の品川区視覚障害者福祉協会から寺島政博会長らが参集し、転落現場となった溝の口方面行きホームで駅員の説明を受けながら検証しました。同駅は小規模でホームは相対式で、上り・下りどちらとも狭隘な感じではあるが、内方線付き点字ブロック、階段、エスカレーター、エレベーター等、バリアフリーに配慮して設置されていました。
品川視協の会員によると、駅員からの声かけもあるとのこと。ただし、ホームドアは来年度下期に整備される予定であると聞き、残念な思いを強くしました。
今回の事故に関して、転落時、白杖を利用していなかったとも伝えられており、日盲連としては改めて会員個々に歩行時の安全確保に留意することを訴えてまいります。

【左写真の説明】駅員から説明を受ける都盲協 笹川吉彦会長、品川区視障協 寺島政博会長、佐々木宗雅組織部長ら。

【右写真の説明】事故があった場所の確認をする佐々木宗雅組織部長。

この事故を受け、日盲連は、「東急大井町線下神明駅における視覚障害者の転落死亡事故に関する緊急声明」をホームページ(http://nichimou.org/notice/180919-jim/)にて発表しています。