東京都盲人福祉大会が練馬区で開催

2017年10月26日

 10月23日、練馬区視覚障害者福祉協会創立55周年記念第49回東京都盲人福祉大会(練馬大会)が練馬区立練馬文化センター大ホールを会場に、会員・関係者約800名が参集し開催されました。

 午前第1部の式典では、笹川吉彦東京都盲人福祉協会会長・前川燿男名誉大会長(練馬区長)両氏による挨拶、表彰状の贈呈、来賓祝辞などが行われました。

 続いて第2部の議事では、情勢報告の後、宣言文・決議文が採択されました。午後は、芸能コンクールと津軽三味線奏者踊正太郎氏による演奏が行われました。
 決議された内容は次のとおりです。
 1. 2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に世界一福祉都市東京を目指し、それにふさわしい新障害者福祉センターを建設するよう当局に強く要望する
 2.ホームからの転落事故をなくすため、ホームドアの設置を急ぐとともに、声かけ運動を徹底するよう鉄道当局に強く要望する
 3.視覚障害者の職業的自立を図るため、あん摩師等法第19条を堅持するよう厚生労働当局に強く要望する
 4.視覚障害者の情報バリアを解消するため、公的文書の点字化、音声化、大活字化を図るよう強く要望する
 5.視覚障害者の歩行の安全を確保するため、点・線ブロック、エスコートゾーン、音響式信号機の敷設、歩車道段差2cmの確保を当局に強く要望する
 6.障害者差別解消法が施行された今、障害者に対する差別や偏見をなくすため、学校教育はもとより、社会教育などあらゆる場面において周知徹底を図るよう当局に強く要望する
 7.自治体間における同行援護事業や日常生活用具の給付等における格差を是正し、都民として平等なサービスが受けられるよう当局に強く要望する
 8.障害者の中でも最も就業率の低い視覚障害者の一般就労について、東京都が関係方面に対しより積極的に働きかけるよう強く要望する。