あはき法19条大阪地裁第6回口頭弁論報告
平成医療学園専門学校並びに宝塚医療大学が国に対して、あはき法19条による、あんま・マッサージ・指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求める訴訟に関する第6回口頭弁論が10月2日、大阪地裁202号法廷にて行われます。
法廷傍聴には、日本盲人会連合小川幹雄副会長並びに全日本鍼灸マッサージ師会伊藤久夫会長をはじめ、日盲連中国・近畿・東海の各ブロック、全日本視覚障害者協議会、日本理療科教員連盟、日本あんまマッサージ指圧師会などの視覚障害当事者・支援者約110名がつめかけました(傍聴席は91名分)。
閉廷後、参加団体の関係者約50名が、大阪市北区の堂島ビルヂング1階会議室に参集し、裁判の内容確認と意見交換を行いました。小川副会長の挨拶の後、伊藤会長より「19条の堅持に向けてみなさんと歩調を合わせて活動を行う」との挨拶がありました。
続いて、岡田康平弁護士より、今回被告から提出された証拠書類の乙58号から乙78号までは、昭和37年3月から38年12月にかけて開催された、あはき中央審議会の審議内容であること、乙79号から乙84号までは、晴眼者を対象とするあはき師養成施設一覧等が記載されたものであることが説明されました。
また、原告からは、今回被告より提出された証拠書類の議事録や審議内容について、マスキング(黒塗り)された部分が多いため、団体名や個人名以外はマスキングを外せないかとの主張がありました。
さらに、岡田弁護士より、これまでの弁論において、法律的な主張に関してはほとんど出尽くしているので、今後は、統計資料の正確さ、あんま・マッサージ・指圧師の詳細な事実について、医道審議会やあはき中央審議会の議事録の内容などが争われるとの説明がなされました。
続いて、小川副会長より中央連絡会の取り組み状況について次の報告がありました。
1.裁判の傍聴については、3地裁とも法廷が満席である
2.裁判官に対するハガキ陳情は、9700セットが配布された
3.8月末までにたくさんの署名が集まり3地裁に向けて発送した
4.募金については、目標額の2分の1が集まっている
5.一般の方にこの裁判をわかりやすく理解していただくためにリーフレットを作成している。
なお、全視協や理教連、日マ会でも同様の取り組みについて報告された。最後に、辰巳寿啓近畿19条問題対策協議会代表は、大阪地方裁判所にあんま師等法19条連絡会から1万6332筆(内点字298)の署名を提出したことを報告し、閉会しました。
次回の第7回口頭弁論は、平成30年1月19日(金)、第8回口頭弁論は3月23日(金)のいずれも15時から、大阪地裁202号法廷にて行われます。