第1回東北ブロック三療研修会報告

2017年8月22日

 日本盲人会連合あはき協議会・日本あん摩マッサージ指圧師会・仙台市視覚障害者福祉協会が中心となり、東北初の「第1回東北ブロック三療研修会」を、8月19日、仙台市市民会館において開催しました。

 参加者は、岩手県・秋田県・福島県・宮城県仙台市の日盲連加盟団体会員と日マ会会員計30名。

 講師は、元筑波大学付属盲学校理学療法科 星虎男先生、テーマは「在宅ケアにおけるリハビリテーションマッサージに求められるトータルアプローチ」。

 午前の講義では、星先生が日本の急激な高齢化の現状、在宅ケアに大切な事、寝たきり高齢者の推計、さらに、老人ホームでの経験からトータルケアの重要性等について語られました。

 また、運動能力を落とさず、できるだけ自立した生活を送る事が、寝たきりや痴呆を減らすキーワードであるとし、在宅でのトータルケアを進めていくうえで、マッサージ師の役割が求められているとのお話がありました。

 午後は、座位での体操や寝返り動作、ベッドから車椅子への移乗等を、講師の声かけに合わせ皆で実習しました。

 その後、小川幹雄あはき協議会会長・及川清隆日盲連副会長・安田和正日マ会会長より、全国のあはき裁判への対応、無免許対策や委任払いの状況、東北における裁判への対応、マッサージ師の資質向上等について、現状を交えながら熱く語られました。

 さらに、参加者との意見交換も行われ、引き続き協力しあい、現状を乗り越え、この業を未来に残すために活動していくことが確認されました。

 来年度は岩手県にて開催を予定しています。